アクション満載で描かれた映画「ダイナソー」で、恐竜が隕石から必死ににげる姿は迫力がありますよね。
恐竜の種類がたくさんある中で、
「足の速い恐竜を知りたい」
「足の速い恐竜はどのくらいの速さで走っているの?」
このようなことが気になって調べていませんか?
そこでここからは、恐竜の足の速さをランキング形式でご紹介します。逆に足の遅い恐竜もご紹介しているので、ぜひ最後までご覧になってくださいね。
目次
恐竜足の速さランキングTOP5
それでは、足の速い恐竜を上位からランキング形式で解説していきます。
- ガリミムス
- オルニトミムス
- シノサウロプテリクス
- ヴェロキラプトル
- デイノニクス
恐竜の名前って、パッと見ただけでは覚えられませんよね。名前の由来や意味もご紹介していきます。
【第一位】ガリミムス
まずは高速道路に乗れる速度で知られている、足の速さ第1位のガリミムスからご紹介します。
全長 | 約4~6m |
体重 | 推定440㎏ |
食性 | 雑食 |
時速 | 70㎞~100㎞ |
名前はニワトリモドキ、鳥モドキの意味をもち、ダチョウ恐竜と呼ばれています。
ダチョウの速度は時速70㎞。地上で一番速く走る鳥と言われていますが、ガリミムスはダチョウよりも速い、時速70~100㎞を走ることが可能です。
[st-kaiwa-280]ダチョウ恐竜と呼ばれるのも納得ですね。[/st-kaiwa-280]
特徴
- 長く細い尻尾が、体全体のバランスを支えていた
- 膝から下が長くスマートな足
- 骨格のつくりがダチョウに似ている
- 体が大きく、頑丈な腰の骨
- 足の甲を作る3本骨の太さがそれぞれ違うことで、走るときの衝撃を和らげることができた
柔軟性のある足の甲が、早く走ることに特化しています。
発見された保存状態の良い化石から、詳しい情報を得ることができているので有力な説といえるでしょう。
エビやカニなどの甲殻類、草や昆虫も食べていたと言われています。
大きな頭部と歯がないくちばしで攻撃性は低く、体に対して大きな脳をもっていたことから、頭の良い恐竜だったと言われています。
長い尾は二足歩行のバランスと、速く走るためにも役立っており、おびえると群れで暴走すると言われています。想像するだけで迫力がありますね。
【第二位】オルニトミムス
オルニトミムスは鳥を模擬する者という意味の一位のガリミムスと同様で、ダチョウ恐竜とも呼ばれています。スレンダーな体で速く走ることが得意な恐竜です。
全長 | 約3.5~3.8m |
体重 | 推定170㎏ |
食性 | 草食 |
時速 | 約60~80㎞ |
こちらの画像をご覧ください。
【オルニトミムス】
白亜紀後期、北アメリカ
3.5m、主な種 O. velox
代表的なオルニトミミダエ。
羽毛の痕跡があり翼も持っていた。繁殖行動に使われたと考えられている。pic.twitter.com/nxVQ5Qp21Y— 恐竜bot (@kyoryudino) February 14, 2023
特徴
- 三本指の足、細長い腕、長い首、鳥のような頭
- 長い後ろ足を持ち高速で走ることが可能
- 骨格のつくりが軽量に出来ていたため速く走ることが可能
- 体の半分近くを占める尻尾
- 歯がないくちばし
歯がないことから、木の実、昆虫、微生物を食べたり、草を丸のみして胃の部分の胃石ですりつぶして食べていたと言われています。
赤ちゃんから大人までの全身骨格が見つかっていて、詳細に調べられているので信憑性があると言えるでしょう。
こちらは歩いている動画ですが、本気を出すと80㎞ほどのスピードが出せると言われています。
一位のガリミムスと同様、オルニトミムスも高速道路に乗れるくらいのスピードで走ることが可能なんですね。
【第三位】シノサウロプテリクス
シノサウロプテリクスは、中国の羽毛を持つトカゲのような鳥という名前の意味で中華竜鳥(ちゅうかりゅうちょう)と呼ばれています。
全長 | 約1.1~1.3m |
体重 | 推定2~9㎏と幅広い |
食性 | 肉食 |
時速 | 約50~60㎞ |
時速50~60㎞は競走馬と同じくらいの速度です。体重は幅が広いですが、とても小型の恐竜だったことには変わりありません。
特徴
- 身体のバランスをとるための長い尾
- 小さな鋭いノコギリ状の歯を持つ
- 小動物や昆虫を捕食していた
- 恐竜のひとグループが、鳥へと進化した有力な証拠のひとつ
- 飛ぶための羽ではなく体温の保持
個人的なイメージですが、恐竜はゴツゴツしたワニのような体をしていると思っていました。羽毛でおおわれている貴重な姿をご覧ください。
羽毛の痕跡を残した状態で発見された初めての恐竜です。
他の恐竜とは違った雰囲気を感じますね。羽毛部分にはメラニン色素が残っていて黄色、茶色、赤色の発色があったことが分かっています。
顔や尻尾には濃い色の模様があり、その模様がアライグマやタヌキに似ていて可愛らしいですね。
[st-kaiwa-280]確かにイメージしている恐竜とは全然違いますね。[/st-kaiwa-280]
【第四位】ヴェロキラプトル
ヴェロキラプトルは、敏捷(びんしょう)な強盗と呼ばれています。敏捷とはすばしっこい、という意味を表します。
全長 | 約2~3m |
体重 | 推定15㎏ |
食性 | 肉食 |
時速 | 約40~50㎞ |
3~4歳くらいの子どもと同じくらいの体重です。40㎞は陸上走行するゴリラほどの移動速度です。
特徴
- 体形や首はほっそりと細長く、器用
- 体の大きさと比べると脳が大きかったため、最も知能の高い恐竜
- 後ろ足に根本から先端にかけて内側に湾曲したカギ爪が特徴で最大の武器
- 知能、視覚どちらも発達しており夜間の行動も可能
- 小さな恐竜や動物を捕食
動きが早いハンターと言われているように、小さくてすばしっこい恐竜だったんですね。
丸ごと食べられるんだぜ!ショコラティエが2.44mの恐竜「ヴェロキラプトル」のチョコレートで完全再現https://t.co/7iFHJKHnlE
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— カラパイア@不思議と謎の大冒険 (@karapaia) February 13, 2023
後ろ足には狩りのときに相手に致命傷を与えるためのカギ爪がついています。陸での動きは機敏で二本足で動き回る恐るべき存在だったと言われています。
【第五位】デイノニクス
デイノニクスは、恐ろしいカギ爪という名をもっています。群れで行動する狂暴な肉食恐竜の、足の速さについてご説明します。
全長 | 約2.5~3m |
体重 | 推定70㎏ |
食性 | 肉食 |
時速 | 約30~40㎞ |
街中を走る車くらいの速度。軽量で機敏な動きができる小型肉食恐竜です。
特徴
- 細くて長い尻尾が、バランスをとり素早く動く際に役に立っていた
- 後ろ足が発達した指のカギ爪は出し入れが自由自在で、大地を駆け回ることが可能
二足歩行で群れで狩りを行っていたと考えられています。
大きい恐竜のイメージとは違っていて、軽量で機敏な動きが可能な肉食恐竜。
長い尻尾は自分の意志で操ることができないのですが、この長くて細い尻尾のおかげで、速く走るためや、攻撃する際にもバランスをとることができたのです。
このカギ爪で走って来られたら恐怖しか感じません。
デイノニクスは一番速く走ることができるガリミムスのように速く走ることができなくても、上下に150~180度降り下ろすことができるこの鋭いカギ爪があれば、逃げずに戦うことが可能ですね。
敵を突き刺すだけでなく、敵に傷を負わせる狩猟恐竜と言われているのも納得です。
逆に一番足の遅い恐竜、ティラノサウルス・レックス
足の速い恐竜をご紹介してきましたが、逆に一番足の遅い恐竜もお伝えします。
ティラノサウルス・レックスとは、暴君トカゲ、レックスは王を意味します。
全長 | 約13m |
体重 | 推定6t |
食性 | 肉食 |
時速 | 約19~27㎞ |
歩行速度は人間より遅いため、追いかけて来られても逃げることができると言われています。
[st-kaiwa-280]足の速い人が本気で走ると時速30kmくらいになるみたいですよ![/st-kaiwa-280]
巨大肉食恐竜ティラノサウルス・レックスは恐ろしい捕食動物と恐れられていますが、走るのが遅かったんですね。
走ると走行時にかかる力に耐えられずに、足の骨がバラバラになってしまうと言われています。
6tほどの重さを支えることができる頑丈な足ですが、走ると骨が砕けるリスクも抱えて生きていたんですね。
まとめ
ここまでは足の速い恐竜について、上位からランキング形式でご紹介しました。
- ガリミムス→時速60㎞~100㎞
- オルニトミムス→時速約60~80㎞
- シノサウロプテリクス→時速約50~60㎞
- ヴェロキラプトル→時速約40~50㎞
- デイノニクス→時速約30~40㎏
一番速く走る恐竜はガリミムス。五位のデイノニクスでも街中で走る自動車並みの速度です。
草食恐竜で戦える武器を備えていない恐竜が、逃げるために速いスピードを与えられていて、反対に鋭い爪をもっている恐竜は一番速く走ることができるガリミムスより走るのが遅いという結果となりました。
ヴェロキラプトルやデイノニクスは、逃げないでも戦える能力が備わっていたんですね。
何でも噛み砕いて、ものすごいスピードで追いかけてくる恐ろしいイメージのあるティラノザウルス・レックスの足が遅かったのが、面白い発見でした。
今後の研究も楽しみです。