ティラノサウルス

ティラノサウルスに羽毛はあった?羽毛説の真実を徹底解説!

赤ちゃん恐竜
羽毛が生えたティラノサウルスって本当にいたの?

 

ここ数年、羽毛のあるティラノサウルスのフィギュアイラストを見たり、テレビのCG再現映像などで羽毛のあるティラノサウルスの映像を見るようになりました。

博物館でも、背中に羽毛のあるティラノサウルスが展示されていたりもしますね。

これは一体どういうことなのでしょう。

 

映画では爬虫類のような姿だったのに、何が本当なんだろうと思っている人もいるのでは無いでしょうか。

そこで、今回は

・ティラノサウルスに羽毛があったのか?

・ティラノサウルス羽毛説の真実とは?

 

について解説していきます。

 

ティラノサウルスに羽毛があったの?

ティラノサウルスに羽毛があったのか、無かったのか・・・答えは「分からない」です。

 

赤ちゃん恐竜
ならどうして、羽毛の生えたティラノサウルスのイラストやCGの再現映像がいっぱいあるの?

 

「分からない」と言うより、「分からなくなった」と言うのが正しいかもしれません。

 

そもそも、羽毛は柔らかく化石として非常に残りにくいものです。

もし残るとしたら、化石となる状況や環境が特殊な状態になっている必要があります。

それが近年、奇跡的な状態で羽毛の発見があったのです。

これは研究者にとって大きな発見となり、今までの恐竜の概念を変えるものとなりました。

 

羽毛の痕跡は、一部の場所で数種類の恐竜から発見されました。しかし他の場所では発見されていないのは、地層の堆積(たいせき)した環境で残らなかったとも考えられるようにもなったのです。

 

もしそうであれば、”生きていた恐竜に羽毛が生えていた”と考えてもおかしくはありません。

これを機会に、羽毛のある恐竜やティラノサウルスの想像イラスト・CG等が描かれ始めたと言えます。

赤ちゃん恐竜
でも・・ごく一部しか見つかっていないのに、どうして?

 

それは、他にもティラノサウルスの先祖の化石から証拠が発見されているからなんじゃ
恐竜博士

 

初期のティラノサウルスの化石(先祖)からは、羽毛が生えていた痕跡がいくつも発見されています。

しかし、白亜紀後期の巨大なティラノサウルスの化石からは、羽根があった痕跡は1つも発見されていないのです。

進化の過程で無くなったのか、地層の堆積などの環境で残らなかっただけなのか・・

ここに大きな疑問が残り、分からなくなっていると言えます。

 

そこで、『羽毛説』について2つの視点から解説していきます。

・恐竜は鳥の祖先だった

・羽毛は体の大きさに関係している

恐竜は鳥の祖先だったって本当!

恐竜は、その見た目から”爬虫類”のような生物と思っている方も多いのでは無いでしょうか。

しかし科学者の間では”と認識されており、以前から調査もされていました。

 

技術が発達したことで、科学者たちは骨のたんぱく質(コラーゲン)配列の解析に成功、現在の鳥はティラノサウルスから直接派生したことが判明”したのです。

この研究で、鳥の祖先であることが分子的に証明されました。

 

コラーゲンサンプルを抽出できるようになったのが最近の為、私たちが”爬虫類”の認識でいることは仕方がない事なのです。

 

なぜ科学者たちは、ティラノサウルスを”鳥”と思っていたのか、それは骨格によるものです。

化石を見ても、恐竜と爬虫類とは異なった骨格をしていることが分かります。

 

下記で違いを見てみましょう。

骨格の違い

・体から伸びる脚の向きが違う

・膝の曲がる角度が違う

・体の支え方が違う

ティラノサウルスの脚の向きなどを見ると、ワニは横に伸びているのに対して、下に伸びています。

膝も伸ばすことが出来ますし、2本脚で立つ・歩くと出来るため、全く違うことが分かります。

 

赤ちゃん恐竜
本当だ!骨格を比べると確かに爬虫類じゃないのが分かりますね~

羽毛の役割とは?

科学者たちによってティラノサウルスと鳥の関係が証明されました。

しかし「飛んでないし・・」「何のためにあったか」のような疑問があると思います。

 

そこで、羽毛の役割について見ていきましょう。

羽毛の役割は大きく3つあります。

・体温の保持

・子孫を残すためにオスがメスを引き付ける目的や、仲間と判断するため

・環境に溶け込む(擬態する)

 

ティラノサウルスにあった羽毛は飛ぶためではありません。

恐竜の場合、当時の地球の環境や気温から”体温の保持”としてあったと思われます。

羽毛に覆われることで、体温が一定に維持しやすいというのが主な理由になります。

 

 

恐竜が生息していた当時の平均気温は、モンスーンの影響で現在より10~15℃高かったと予測されています。

気温や湿度が高い環境は、体が小さい恐竜にとっては体温に影響を受けやすく、日中温まった熱は夜には下がってきてしまいます。

羽毛をまとうことで体温を維持していた、と考えても不思議ではありません。

 

この高温多湿の環境で植物は巨大に育ち、それらの植物を食べていた恐竜たちも長い年月をかけ、どんどん体が大きくなっていきました。

 

赤ちゃん恐竜
先祖には羽毛があったのに、どうして無くなったんですか?
そこで、科学者たちは次のような仮説を考えたんじゃ!
恐竜博士

羽毛は体の大きさに関係している!

引用:恐竜図鑑

羽毛は初期にあったのに、巨大になると発見されていない・・

これは体の大きさに関係があるのではないか、と考えられました。

 

初期のティラノサウルス科は、人間ほどの大きさだったことが分かっています。

体の小さいティラノサウルスの祖先は、森の中で自分より小さな獲物を捕っていたと思われます。

 

そこで推測されたのが、幼体時のみ羽毛があった「幼体羽毛説」です。

ティラノサウルスの成体は、巨大が故に体温を一定に保つことが出来たとされているので、羽毛は必要なく羽毛があることで逆に、熱くなりすぎるのではと思われました。

 

しかし幼体はまだ体が小さいため、外の温度に体温が影響されやすかった為にあったが、成体のティラノサウルスから羽毛の痕跡が見つかっていないのは、既に羽毛は抜けていたと考えた説です。

 

羽毛の役割を考えると”必要が無くなれば抜ける”それが自然な考えとなります。

 

しかし・・中国で発見された獣脚類の化石は巨大な成体だったんじゃ・・
恐竜博士
赤ちゃん恐竜
え~どういうことですか!

【新たな謎】中国で発見された羽毛ティラノ

引用:日本経済新聞

中国”遼寧省”で、ティラノサウルスの遠戚にあたる恐竜から羽毛の化石が発見されました。

ティラノサウルス科の中にも羽毛を持っていたものはいましたが、これらは体が比較的に小さい個体でした。

しかし、中国で発見されたものは大人と子供の3体で、大人の大きさは体長9メートルと巨大なものだったのです。

3体の化石周辺に羽毛が散らばって発見されたことから、全身にあったのではないかと推測されました。

この発見により、大きな獣脚類も羽毛を持つことが証明されたのです。

 

これにより更に『羽毛恐竜』という認識が世間で広まり、羽毛で覆われた様々なティラノサウルスが描かれるようになったと言えます。

 

しかし、成体には羽毛は必要ない・・と考えられていた推測がハズれることになります。

この発見で「分からなくなった」とも言われているのですが、ある科学者によると”当時の獣脚類は温かい環境にいたものばかりではない、寒い環境にいる恐竜がいても不思議ではありません。外気の寒さから体を温かく保ったり、卵を温めたり、環境のカモフラージュとしてなども考えられる”と言っています。

 

ティラノサウルス羽毛説の真実とは!

引用:Yahooショッピング

赤ちゃん恐竜
結局真実は分からないってことなの?
真実は、日々更新されていくんじゃ
恐竜博士

 

ティラノサウルスの真実とは一体何なのでしょうか。

それは研究によって日々更新されていくことが真実になります。

現在の技術で、今まで分からなかったことが分かるようになってきました。

内臓や脳などの臓器は化石として残らない為、どんな色の皮膚だったのか、羽毛はどんな色なのかも分かっていません。

しかし、この先の研究で色や皮膚の詳細が判明してくることでしょう。

 

今の時点では、ティラノサウルス科である獣脚類や先祖から羽毛の化石を発見したことで、羽毛があったことは真実となります。

 

しかし、ネットでも見るような全身羽毛で覆われているイラストは”真実とは全く違う”と科学者たちも言っています。

 

生息地や環境によっても羽毛の有無は異なります。

羽毛が成体になった事で「抜けたのか」「一部に残っていたのか」「全身覆われていたのか」は異なりますし、分かっておりません。

羽毛の真実についても、今後の化石の発見や技術によって更新されて行くと思われます。

 

これら新しい真実が分かることで、メディアの表現も変わってくるのは当然の事です。

 

博物館も例外ではありません。情報が更新されてから展示方法に変化があり、少しずつマイナーチェンジしていると言えます。

 

鳥の祖先と認識されたから尻尾の位置が変わりました。

ゴジラのように下にあった尻尾ですが、骨格的にも水平に見せた方が自然になります。

走り回っていたと思われたものも、「脚が遅い」「走れなかった」「頭脳戦で狩りをしていた」等の情報から、待ち伏せする姿勢に変えられたりもしています。

https://twitter.com/q2Bh3BZIGylvp6f/status/1218154393817604096

https://twitter.com/museum_kahaku/status/1235853237669920774

尻尾の下がったティラノサウルスに、今は違和感を感じますね。

 

 

映画で観た恐竜と、テレビやイラストで観た最近の恐竜が『全然違った!』と衝撃を受けても、惑わされず興味を持って、こまめに情報を得ていって欲しいと思います。

情報の更新こそ新たな真実と言えるのでは無いでしょうか。

 

まとめ

今回の、ティラノサウルスに羽毛はあったのか、ティラノサウルスの真実についてまとめると

・ティラノサウルスに羽毛があったのかは分からない(分からなくなったとも言える)

・ティラノサウルスの真実は、研究によって日々更新されている

 

以上となります。今回の記事が皆様の参考になれば幸いです。

 

 

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