引用:恐竜図鑑
アパトサウルスは巨大なことでも有名な大型草食恐竜です。
「アパトサウルスってどんな恐竜なの?」
「どんな特徴があるの?」
「ブロントサウルスとの違いってなに?」
など気になることってたくさんありますよね。
この記事ではアパトサウルスの次の項目について詳しく解説していきます。
・どんな恐竜なのか
・どんな特徴があるか
・ブロントサウルスとの違い
さっそくみていきましょう!
目次
アパトサウルスはどんな恐竜?
引用:恐竜のデジタル図鑑
アパトサウルスはジュラ紀後期、北アメリカに生息していました。
全長25メートル、体重は25トン~30トンほどあったといわれているほど大きな恐竜でした。
アパトサウルスの大きさを身近なもので例えると、学校のプールの大きさが想像しやすいでしょうか。
あの大きさの恐竜がいたと考えるだけでも、とてつもない大きさですよね^^
分類としては、ディプロドクス科に属しています。
ディプロドクスは巨大草食恐竜の総称のひとつですが、種類も数多くさらに区分がされています。
アパトサウルスはディプロドクス科の中でもアパトサウルス属に該当します。
名前の意味は「だますトカゲ」
恐竜の名前には見た目などから由来していることが多いですが、アパトサウルスの場合は少し違います。
アパトサウルスの名前はギリシャ語で「だますトカゲ」という意味になります。
なにを騙されたかというと、アパトサウルスが発見された当初、モササウルスとの区別がなかなかできず研究者を困惑させたところから由来しています。
参考までに、モササウルスはこちらです。
引用:恐竜図鑑
モササウルスは水中で生活する海洋恐竜でした。
水中で生活する恐竜は多数存在しましたが、その中でも最強といわれています。
全長も20メートルほどあるなど巨大な点でも勘違いされたのではないかと推測されます。
わたしたち素人には似ても似つかないように思ってしまいますが、プロの目線からみるとよほど骨格なども似ていたのでしょう^^
頭を上まで上げることができなかった?
アパトサウルスは頭が小さく首も細長かったことで有名です。
身体も大きいので、高い木の上まで頭が届く姿が想像できますよね。
しかし、それはアパトサウルスには不可能であったと考えられています。
なぜなら、アパトサウルスは確かに長い首をもっていましたが、その根元は太くずっしりとしていました。
木の枝も太すぎると折ることはおろか、曲げることも困難ですよね^^
それと同じように、アパトサウルスの首は根元から動かすことが難しかったと推測されています。
おそらく持ち上げられる高さはアパトサウルスの肩くらいだったといわれています。
とはいえ、アパトサウルスはそもそも巨大な恐竜なので、木の草木を食べることなどは容易に行えたでしょう。
アパトサウルスには敵なし!?
成熟したアパトサウルスはとても巨大な恐竜です。
恐竜の世界では、大きさが強さに比例していることも否定はできません。
そのため、恐竜の中でも最大級のアパトサウルスは肉食恐竜にも狙われることが少なかったと考えられています。
万が一、襲われたとしてもアパトサウルスの尾はかなり強靭なものなので防衛も簡単にできたでしょう。
しかし、今までの話は成熟したアパトサウルスに限ります。
まだ未成熟のアパトサウルスには自身を守るほどの身体が完成していないので、狙われるには十分でした。
アパトサウルスの足跡が発見された当初、集団行動をとっていたことが発覚しておりさらに小さな足跡が大きな足跡に囲まれていることもわかりました。
そのことから、外敵からこどもを守るように生活を行っていたことが推測されます。
アパトサウルスとブロントサウルスの違いは?
アパトサウルスは以前、ブロントサウルスと呼ばれていました。
正確には、アパトサウルスとブロントサウルスは同属だと考えられていました。
しかし、2015年の発表でアパトサウルスとブロントサウルスは別属であるという考えが挙げられたのです。
2015年の論文では次のようなことが発表されています。
かつてブロントサウルスとして発見された化石とアパトサウルスの間には、独立した属を構成するだけの違いが見つかった
引用:恐竜のしっぽ
残念ながら、詳しいアパトサウルスとブロントサウルスの違いは明らかにされていません。
多数の研究者が別属説に賛同していないことも要因のひとつではないかと思われます。
そもそもブロントサウルスはどんな恐竜?
ブロントサウルスは全長22メートル、体重15トンの大型恐竜です。
ブロントサウルスの名前は「雷のトカゲ」を意味します。
ブロントサウルスはずっしりとした体格をしており、足音が雷のように地響きするというところから由来しています。
他のディプロドクス科の恐竜との違いは?
長く薄い首と長い鞭のような尾をもっていました。
頭骨は発見されていませんが、アパトサウルスと似た頭骨であったと推測されています。
一方、頚椎については他のディプロドクス科の恐竜に比べると太く頑丈であることがわかっています。
しかしアパトサウルスよりは小柄だったので、アパトサウルスには及ばなかったようですね。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
この記事では次のことを解説してきました。
・アパトサウルスは最大級の恐竜であり、敵なしだった。しかし首の根元が太いため頭を高く持ち上げることは不可能だった。
・アパトサウルスはかつてブロントサウルスと呼ばれていた
・アパトサウルスとブロントサウルスの明らかな違いはまだ解明されていない
新たな可能性の論文を発表されたのは2015年とごく最近のはなしです。
今後、どのような事実が判明されるかがポイントになってきます。その日を楽しみにしておきましょう^^