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その他の恐竜

ブロントサウルスとブラキオサウルスの違い|強さや大きさ、餌、特徴を完全比較

赤ちゃん恐竜
ブロントサウルスとブラキオサウルスって、どっちも大型草食恐竜だよね
そうじゃな。どちらも体が大きくて強そうじゃ
恐竜博士
赤ちゃん恐竜
両方とも植物を食べる恐竜。一体、どんな特徴があるんだろう

 

大型草食恐竜といっても、複数種類があります。その中でも特徴が良く似ている、ブロントサウルスとブラキオサウルスのことをご紹介します。

 

・ブロントサウルスとブラキオサウルスの違い

・ブロントサウルスとブラキオサウルスの強さは?

・ブロントサウルスとブラキオサウルスの大きさは?

・ブロントサウルスとブラキオサウルスの餌

・ブロントサウルスとブラキオサウルスの特徴

 

それでは、さっそく見ていきましょう。

 

ブロントサウルスとブラキオサウルスの違い

名前 ブロントサウルス ブラキオサウルス
科名 ディプロドクス科 ブラキオサウルス科
分類 竜脚類、竜脚系亜目、竜盤類、新竜脚類 竜脚類、竜脚形亜目、竜盤類、マクロナリス類
生息年代 ジュラ紀後期 約1億5,400万 ~ 約1億5,300万年前(中生代ジュラ紀後期, マルムからチトニアン)
生息場所 ローレンシアのモリソン層。現在の北アメリカ 当時のローラシア大陸西部およびゴンドワナ大陸の一部。現在の北アメリカ、アフリカのタンザニア
全長 約22 m 約25m
体重 約15t 約40~70t

 

赤ちゃん恐竜
ブロントサウルスとブラキオサウルスを比較してみたけど、どこが違うのかな?どっちも同じように見えるよ
科名、分類、体重が違うようだの。ブロントサウルスの方が軽く、ブラキオサウルスは重いようじゃ
恐竜博士
赤ちゃん恐竜
全長はそれほど変わらないのにおもしろいね

 

ブロントサウルスとブラキオサウルスの強さは?

ブロントサウルスとブラキオサウルスは、体の大きさと体重が武器になります。

草食ということで大人しいイメージがあるかもしれませんね。

 

赤ちゃん恐竜
うん。草食恐竜ってやさしくて大人しいイメージがあるよ。肉食恐竜の方が怖いし強いんじゃないの?
なぜ肉食恐竜の方が強いと思うのじゃろう?
恐竜博士
赤ちゃん恐竜
ティラノサウルスは鋭い牙があるし顎の力が強いよ

肉食恐竜の中でも一番強いと言われているティラノサウルスは、顎の力が強いことで有名です。獲物を逃さない噛みつく強さとハンターとして優秀な資質を持っています。

 

では、ブロントサウルスやブラキオサウルスは強くないのでしょうか。

実はそうも言い切れません。

なぜなら、ブロントサウルスとブラキオサウルスは、大型草食恐竜と呼ばれるだけあり巨大です。大人しそうに見えても、何かの拍子に暴れれば小さな恐竜は踏みつぶされてしまうでしょう。

 

ティラノサウルスを例に出しましたが、確かに攻撃力に関しては圧倒的な強さがあります。ですがティラノサウルスの体の大きさは、最大全長13mほどです。

 

対してブロントサウルスとブラキオサウルスは全長20mを軽く超えます。

 

巨大な体が何かの拍子に暴れれば、立派な武器になるでしょう。他にも長い尾が周りの木々や生物を振り払う武器の役割を果たします。

 

ポイント

・体が大きく体重があることが武器になる

・長い尾がまわりにいる生物を倒す

より詳しくブラキオサウルスについて記事にしています。

>>ブラキオサウルスはどんな顔?大きさや食べ物など解説

 

ブロントサウルスとブラキオサウルスの大きさは?

圧倒的に体の大きい大型恐竜ですが、一体どれぐらい大きいのでしょうか。

 

・体の大きさ比較

・足跡も大きい

 

上記の2点をご紹介します。大きな体ですので、足跡も大きいですよ。

体の大きさ比較

名前 ブロントサウルス ブラキオサウルス
全長 約22m 約25m
首の長さ 約6m 約6m

 

全長に違いはありますが、ほとんど同じ大きさのようです。

 

 

赤ちゃん恐竜
一番右側にいる恐竜が、ブラキオサウルスだね。大きいな~!
他の恐竜と比べて大きいのが分かるじゃろ?さすがは大型恐竜じゃな
恐竜博士
赤ちゃん恐竜
ブロントサウルスはブラキオサウルより、ちょっと小さいけど、、、やっぱり大きいよね
一番左側は人間じゃが、小さいの~
恐竜博士

足跡も大きい

ブロントサウルスとブラキオサウルスは両方とも竜脚類ですが、竜脚類の足跡は1mほどの大きさがあったようです。

そのため、ぬかるんだ場所を歩いた後に、泥や水が入り込み大きな落とし穴のようなものができます。

この中に足を踏み入れた小型恐竜や哺乳類の中には、落ちて命を失うこともあったようです。

巨大恐竜の足跡とはいえ、落ちて溺れる生物がいるなんて考えられませんが、20トンを超える重さでぬかるみを歩けば深い穴ができたんでしょうね。

 

ひとつの足跡から10匹以上の生物の化石が見つかることもあるようです。

 

 

赤ちゃん恐竜
僕だったら、落っこちたら這い上がれそうにないな
ぬかるんだ場所でブラキオサウルスを見かけたら、注意しなければならんようじゃな
恐竜博士

ブラキオサウルスの化石についても興味が出てきましたか?

↓ ↓ ↓

ブラキオサウルスの化石の値段は?展示されてる博物館はある?

 

ブロントサウルスとブラキオサウルスの餌

ブロントサウルスとブラキオサウルスは一体何を食べていたのでしょうか。どうやって取っていたのか、食べる量はどれぐらいなのか気になりますね。

 

・ブロントサウルスとブラキオサウルスは何を食べていた?

・どうやって食べ物を取っていたか

・食べる量は?

 

上記の3点について解説していきます。

ブロントサウルスとブラキオサウルスは何を食べていた?

ブロントサウルスもブラキオサウルスも大型草食恐竜なので植物を食べていました。

では、どんな植物を食べていたのでしょうか。

三畳紀・ジュラ紀に生えていた植物は裸子植物が中心で、シダ植物や針葉樹などを食べて生活していました。

 

赤ちゃん恐竜
食べた植物は歯ですりつぶして食べたいたんだよね
いや。そのまま飲み込んでいたんじゃよ。つまり丸飲みじゃ
恐竜博士

 

ブラントサウルスもブラキオサウルスも胃の中に石ころ(胃石)があります。この石が、食べた植物を砕いてすりつぶす役割を果たしていました。

 

胃石は消化を助けるための大切なものです。

 

この胃石は化石として発見されることがあります。

同じ草食恐竜といえば、やっぱりトリケラトプスが人気ですね。

↓ ↓ ↓

トリケラトプスは草食?肉食?大きさなど解説

あとはステゴサウルスも捨て難いですね~

↓ ↓ ↓

ステゴサウルスは草食?食べ物や大きさなど解説

どうやって食べ物を取っていたか

赤ちゃん恐竜
どっちの恐竜も長い首があるから、高い場所にある植物が食べられるね

 

確かに長い首があれば、高い場所にある植物を食べるだろうと誰もが想像するでしょう。

ですが、首の長い恐竜は首を上にのばすのではなく、横向きに首を動かして食物を食べていたのではと言われるようになりました。

 

せっかくの長い首を生かせていないように思うかもしれませんね。

 

・垂直に首をのばす場合は高い全身動脈血圧が必要になる

・長時間にわたって首を長くのばすほど大きな心臓を持っていなかったのではないか

 

この2点が理由となり、首をのばすことなく植物を食べていたのではないかと言われています。

 

血液を循環させるためには、エネルギー摂取量の約半分を消費しなければなりませんでした。そのため、首は低く保ったまま横にのばし、血圧を低く保っていたのではないかと言われています。

研究者の間では、首の長い竜脚類は、長い間、首を上にのばし続けるための強い心臓を持っていなかっただろうと推測しています。

食べる量は?

体の大きさを考えるとたくさん食べるように思えます。

小食か大食かで意見が別れていますが、小食だったのではないかという意見があります。

 

・外温性動物だった

・植物の栄養価が高かった

 

上記の2点が小食だったのではないかと言われる根拠です。ひとつ一つ見ていきましょう。

外温性動物だった

外温性動物だからという理由で、食べる量は少なかったのではないかと言われています。

竜脚形類恐竜は内温性動物ではないかという意見がありました。

 

赤ちゃん恐竜
内温性動物って何?
自分で体温を生成できる動物のことじゃよ。外気温性動物は外気によって左右されるぞ
恐竜博士

 

内温性動物 外温性動物
体温 自分で作れる 自分で作れない(日光などに依存)
暑い時 活動が鈍る 活動が活発になる
寒い時 活動が維持できる 動けないので冬眠する
食事量 たくさん必要 少なくていい

 

内温性動物だと食事をしてエネルギーを生成するため食事量が必要になってきます。

 

大型草食恐竜が内温性動物なら、体格を維持するために1日600kg以上の量が必要になります。1日中食べ続ける必要があるだけでなく、体内でつくられた熱を排出できず茹で上がる可能性があるようです。

大型草食恐竜を内温性動物と考えるのは無理があると言われていますが、まだはっきりしたことは分かりません。

 

赤ちゃん恐竜
食事の量が少ない方がいいよね。食べ続けるって大変だよ

植物の栄養価が高かった

現在の研究では、今より栄養価が高い植物もあったのではと言われています。

三畳紀・ジュラ紀の大気組成は現在よりも二酸化炭素濃度が高く、そのような環境で育った植物は栄養価が低いのではと言われていました。

 

赤ちゃん恐竜
二酸化炭素濃度が高いとどうなるの?
二酸化炭素濃度が高いと植物が育ちやすいんじゃ
恐竜博士

 

二酸化炭素濃度が高いため植物が育ちやすいので餌は豊富にあります。ですが、栄養価が低いため大量に食べなくてはなりません。

ところが、実際、二酸化炭素濃度を当時と同じ組成に再現し、当時と似た植物を育てた結果、植物によってばらつきが出たことが分かりました。

すべての植物が低栄養ではなかったのではと言われるようになりました。さらに濃度によっては現在より栄養が摂取できたのでは言われています。

 

ブロントサウルスとブラキオサウルスの特徴

ブロントサウルスとブラキオサウルスの特徴をご紹介します。発掘した当初は分からなかったことも、科学技術の進歩と度重なる発掘で新たに分かることがあります。

 

・ブロントサウルスの特徴

・ブラキオサウルスの特徴

 

それぞれの特徴を見ていきましょう。発掘されたばかりの頃と、今の研究結果に違いがありますよ。

ブロントサウルスの特徴

引用:Amazon

大きくて迫力のあるブロントサウルスは、アパトサウルスと呼ばれていたこともありました。謎に包まれている恐竜の生態も、研究が進むにつれて明らかになることがあります。

 

・体の特徴

・アパトサウルスと呼ばれていた

 

上記の2点をご紹介します。ブロントサウルスのことが理解できるようになりますよ。

体の特徴

・長い首と小さな頭

・強靭で重い四肢

・長い鞭のような尾

 

ブロントサウルスの長い首は、6mほどあるため迫力があるでしょう。あれほど長い首の上にある頭は小さいのではと言われていますが、頭骨が見つかっていないため分かりません。

近縁のアパトサウルスに似ているのではと考えられています。

 

赤ちゃん恐竜
あくまで想像だけど、頭は大きな体の割には小さいかもね

 

ブロントサウルスには大きくて強靭な前足があります。

 

 

赤ちゃん恐竜
迫力があるね!さすが大型恐竜の足だ!

巨大な体を支えるために大きな足もあります。全部の足の、最初の3つの指先には爪がついていました。

 

他にもブロントサウルスには大きくて強い尾があります。

この尾で攻撃されれば小さい生物はひとたまりもなかったでしょう。攻撃力のある立派な武器です。

アパトサウルスと呼ばれていた

ブロントサウルスではなくアパトサウルスとして覚えている方もいるかもしれません。それは、ブロントサウルスがアパトサウルスだと考えられていた時期があったからです。

 

年代 人名 出来事
1879年 オスニエル・チャールズ・マーシュ ブロントサウルス・エクセルスス Brontosaurus excelsus と命名
1903年 エルマー・リグス ブロントサウルス・エクセルススをアパトサウルス・エクセルスス Apatosaurus excelsus と改めた
2015年 エマニュエル・チョップ、オクタビオ・マテウス、ロジャー・ベンソン 二属の関係について広範な研究を行い、ブロントサウルスをアパトサウルスとは異なる竜脚類の有効属であると結論づけた

 

最初はブロントサウルスと命名しましたが、アパトサウルスとよく似た特徴があるため、アパトサウルスと改めます。

研究が進むにつれて、ブロントサウルスとアパトサウルスの違いを明らかにし、ブロントサウルスの名が復活しました。

 

赤ちゃん恐竜
僕はアパトサウルスって聞いたような気がするよ
研究が進むことで、また変わることもあるかもしれんの
恐竜博士

参考記事

アパトサウルスの特徴は?ブラキオサウルスとの違いは?

ブラキオサウルスの特徴

ブラキオサウルスが大きな体をもち、長い首を使って植物を食べる姿を図鑑や映画でよく見たかと思います。

ブラキオサウルスは、水中で生活していたんじゃないかって言われていたこともあったんですよ。

・体の特徴

・ブラキオサウルス水中生活説の根拠

・ブラキオサウルス陸上生活説へ転換した根拠

 

上記の3点を解説します。

体の特徴

・非常に長い首

・後ろ脚に比べて長い前脚

・頭部の長さが50cmと小さい

・膨らんだ鼻面をもち頭の高い位置に鼻腔がある

長い首はブラキオサウルスの特徴ですが、この首の長さを生かして上の方にある木の葉や木の実を食べていました。

前脚が後ろ脚より長いこともあり、肩が後方に向かって傾斜しています。そのため、より高い場所にある植物を食べることができたようです。

ブラキオサウルスの小さい頭部を闘いに生かすことはできませんが、長い尾を武器として使っていたと言われています。

ブラキオサウルスの鼻腔は頭の上の方にあるので、水中生活をしていたのではと言われるようになりました。

ブラキオサウルス水中生活説の根拠

・体重があまりに重いと予想

・鼻腔が頭部の上の方にある

 

この2点がブラキオサウルス水中生活説の根拠として上げられます。発見当初は、体重が80トン以上あるとされていたので、陸上での生活が困難だと推測されました。

さらに盛り上がったドーム状の頭部の上に鼻腔があったので、水中生活を想像させる要因ともなりました。頭を水面に出すことで呼吸が楽にできます。

ブラキオサウルス陸上生活説へ転換した根拠

・横隔膜をもっていない

・想像より体重が軽い

 

陸上生活説へと考えが変わった根拠です。

ブラキオサウルスは横隔膜をもたない生物です。水中で生活すれば水圧で肺がつぶれてしまうことが分かりました。肺がつぶれてしまっては呼吸はできません。

結局、水中生活はできないということになりました。

 

赤ちゃん恐竜
あれ?でも、ブラキオサウルスの体重が重かったら、陸上では生活できないんだよね。それってどうなるの?

 

ブラキオサウルスには鳥類と同じ気嚢(きのう)があると分かりました。気嚢があることで鳥類は、空を飛ぶために体を軽くすることができます。肺内の呼吸気流の効率化を助ける働きがあります。

この気嚢が恐竜にも備わっていることが明らかになっています。

ブラキオサウルスに気嚢が備わっていることで、、最初の予想よりもはるかに体重が軽く、陸上生活ができただろうと結論が出ました。

 

まとめ

ブロントサウルスとブラキオサウルスの違い、強さや大きさ、餌、特徴を比較しご紹介してきました。

 

ポイント

・ブロントサウルスとブラキオサウルスは、科、類、重さが違う

・攻撃力はなくても体が大きいため強い

・裸子植物を中心としたシダ植物や針葉樹を食べていた

・ブロントサウルスはアパトサウルスと呼ばれていた

・ブラキオサウルスは水中生活説があった

 

ブロントサウルスもブラキオサウルスも大型草食恐竜です。よく似た特徴をもってはいますが、重さが違ったり、科や分類が違うことで別の恐竜だということが分かります。

どちらの恐竜もまだ研究の途中のため、明らかになっていない謎があります。

どんな違いが見つかるのか、どんな新たな共通点が見つかるのか。これからどんどん明らかになるかもしれませんね。

↓ ↓ 他のブロントサウルスやブラキオサウルスに関する記事はこちら ↓ ↓

ブロントサウルスとアパトサウルスの違いは?

ブラキオサウルスの化石はある?展示されてる博物館は?

 

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