引用:恐竜図鑑
皆さんは、「地球最大級の恐竜」プエルタサウルスをご存知でしょうか?
強いインパクトにも関わらず、まだまだその認知度は低く、生態自体もあまり知られていない恐竜です。
今回はそんな謎多き恐竜、プエルタサウルスについて
・プエルタサウルスの特徴
・プエルタサウルスの大きさや体重
・プエルタサウルスの食べ物
上記3つについて、分かりやすく解説していきます。
目次
プエルタサウルスの特徴は?どんな恐竜なのか分かりやすく紹介!
謎多きプエルタサウルスの生態ですが、まずは、プエルタサウルスの特徴を確認していきましょう。
プエルタサウルスの特徴を簡単にまとめると次の通りです。
種類 | プエルタサウルス |
分類 | 竜脚類 |
生息時期 | 約7000万年前(白亜紀) |
生息地 | アルゼンチン |
全長 | 約35メートル |
体重 | 70~100トン |
食料 | 植物 |
「〜サウルス」の意味
「〜サウルス」というのはギリシャ語でトカゲという意味があり、トカゲの仲間である恐竜はよく、名前の最後に〜サウルスと付けられています。
そうなんです、プエルタサウルスが発見されたのは、アルゼンチンに位置するパタゴニアです。
発見した「パブロ・プエルタ」から、名前が付けられたとされています。
プエルタサウルスは、約7000万年以上前の白亜紀後期に生息しており、南米のアルゼンチンにある森林地帯を住処にして、生活していたと推測されています。
超デカい!?プエルタサウルスの大きさや体重は?
大きさに関しては、先ほどの表にもありましたが、全長35メートルを超えていたのではないかと言われています。
そして体重は、100t(10万kg)近くあったのではないかという予測があります。
全長が35m以上にもなるプエルタサウルスは、ちょっとの動きでも大迫力。
そのため、通常の恐竜は力負けすることを恐れて、滅多に戦いを挑みませんでした。
結果的に、プエルタサウルスは他の恐竜と戦うことが少なく、のんびりと生活していたため、温厚な性格であったようです。
もちろん、ときには攻撃されることもありました。
その場合、大きく太いしっぽを振り、敵に当てて攻撃していたようです。
他にも、前足を使ってのしかかったり、後ろ足で蹴り上げるなどの攻撃があったようですが、どれも大きい体だからこそ、大きなダメージが与えられる防護技になります。
完全に戦いに有利な体ですね。
大きさが分かったきっかけは背骨の発見!
ちなみに、プエルタサウルスの大きさが推測されるきっかけになったのが、背骨の発見です。
発見したのはパブロ・プエルタ氏で、みつけた背骨は、高さ1,1m×横1,7mと非常に大きいものでした。
その大きさから、プエルタサウルスは、地球最大級の恐竜であることが推測されました。
地上で最大だった脊椎動物として有名な恐竜に、アルゼンチノサウルス(推定全長35~45m)がいる。しかし、この南パタゴニアのプエルタサウルス(画像の脊椎幅、約1.7m)のほうが、実はデカいんだぜ、と主張する学者は多い。レイクトラウトも生息するヴィエドゥマ湖畔から発掘された。 pic.twitter.com/7IKkwVeZOI
— グランデ・オガワ (@GrandeOgawa) April 18, 2017
首の負担をなくすため小顔に進化
引用:wikipedia
たしかにプエルタサウルスの顔は、「人間に表したら一体何等身なの!?」と突っ込みたくなるくらい、小さなお顔ですね。
しかし、実は最初から小さかったわけではないようです。
長い首に小さな顔の恐竜が多い竜脚類。
顔の小ささは巨大化をしていくなかでの進化であり、なるべく首の負担を減らすために小さくなったと言われています。
さらに、プエルタサウルスの特徴である長い首は、近似類の首の長い恐竜と比べてみても、非常に柔軟性の高い動きが可能な首だったとされています。
首と同じくらいの長さがあるしっぽを使い、バランスを取りながら、高い木の葉っぱも食すことが出来たと推測されています。
首の骨はスカスカ!
恐竜の首の骨は空洞が多いと言われており、骨密度が高い骨ではないので、そこまで重量はなく、重くて首が持ち上がらない!なんて心配はなかったようです。
大型でも少食?プエルタサウルスの食べ物は?
恐竜と聞くと、肉食動物のイメージが強いかもしれませんが、プエルタサウルスは竜脚形類恐竜であり、草食動物であったとされています。
そのため、草木を主食にして、生活していました。
たしかにこれだけ体が大きいと、大量の食事が必要なのではないかと、思いますよね。
しかし、竜脚形類恐竜は自分の体温を生成できない、外温性動物(変温動物)ではないかと推測されています。
その理由は、次のように解説されています。
尋常ではない大きさの竜脚形類恐竜が、もし内温性動物であったら、
1)体が大きすぎて、体内で熱を生み出された熱が排出できずに、茹で上がってしまう
2)毎日600kg以上の草木を食べるには、起きている間、休むことなく食事をし続けなければいけない。このような理由から、竜脚形類恐竜が、内温性動物であったと考えるのは無理がある、というのが現在の通説です。
引用:大型な草食恐竜は1日どのくらいの草木を食べていたのか? | 恐竜化石に関するコラム【三葉虫,アンモナイト,サメの歯】
外温性動物(変温動物)は、熱を作る必要がないため、食糧は少なくとも問題ありません。
そのため、プエルタサウルスは意外と少食だったのではないかと考えられています。
とはいえ、体重70t~100tにもなるプエルタサウルスは動くだけでも、沢山のエネルギーを消費します。
少ないとはいえ、1日に150kg以上の草木を食べていたと考えられます。
そう考えると、食糧の確保は決して楽ではなかったのではないかと、考えることができます。
まとめ
今回は、プエルタサウルスの特徴や大きさ、食べ物についてご紹介してきました。
まとめると
・プエルタサウルスはアルゼンチンで発見された、竜脚類恐竜である。
・プエルタサウルスは全長35メートル、体重70~100tの超巨大恐竜だった。
・プエルタサウルスは草食動物として、草木を食べていた。
となります。
優しく、力強いプエルタサウルスの虜になって頂けたのではないでしょうか。
まだまだ謎の多いプエルタサウルスですが、今後の研究に期待してください。