引用:恐竜図鑑
小型恐竜の中でも知名度が高いといえば、ユタラプトルが候補に挙がってくるのではないでしょうか。
映画や恐竜系のゲームなどでもたびたび登場してきます。
「ユタラプトルは何を食べるの?」
「どれくらいの大きさだった?」
「ユタラプトルの鳴き声は?」
など気になることってたくさんありますよね。
この記事ではユタラプトルの次の項目について詳しく解説していきたいと思います。
・どれくらいの大きさだったのか
・何を食べていたのか
・どんな鳴き声だったのか
では、さっそくみていきましょう。
目次
ユタラプトルってどんな恐竜だった?
引用:Wikipedia
ユタラプトルはジュラ紀後期に北米に生息していた小型恐竜です。
区分としてはドロマエオサウルス科に該当します。
どれくらいの大きさだった?
ユタラプトルはドロマエオサウルス科の中でも最大級の大きさだったといわれています。
全長は6.5メートルあったと考えられており、馬よりも一回り大きいサイズでした。
人と比較した場合このようになります。
引用:恐竜図鑑
横幅はとても大きいようですが高さは成人男性とさほど変わらなかったことがわかります。
長さの詳細はつかめませんでしたが、しっぽが長いこともユタラプトルの大きな特徴といえるでしょう。
こうしてみるとすごく小柄にみえるユタラプトルですが、体重は1トンを超えていたといいます。
名前の由来は?
恐竜の名前は見た目などから名付けられることが多いですが、ユタラプトルの場合はどうなのでしょうか。
ユタラプトルの名前は「ユタ州の泥棒」を意味します。
ユタは、アメリカにあるユタ州が由来しています。
そしてラプトルは爪の形状がドロマエオサウルス科の恐竜とよく似ていたのでラプトルと付け加えられました。
ラプトルはドロマエオサウルス科の呼称です
集団で狩りをしていた?
2014年アメリカのユタ州の山からユタラプトルの化石が含まれた砂岩の塊が発掘されました。
この塊の中に6頭分のユタラプトルの化石が入っていたとみられています。
このことからユタラプトルが群れで狩りをしていた可能性が示唆されました。
しかし確証がなく、一緒に食事をしていた時に生き埋めになったという考えも濃厚な説として残っています。
今回の発見がユタラプトルの集団狩りの有無について、研究をすすめることは間違いないでしょう。
新たな事実が解明されるのは遠くないかもしれませんね^^
ユタラプトルは肉食だった!
ユタラプトルは肉食であったと考えられています。
獣脚類に該当するユタラプトルですが、素早い動きだったこともあり優秀なハンターでもありました。
スピードだけではなく、後ろ脚には巨大なかぎ爪がついていたことでも有名です。
その爪の大きさは非常に大きく20cmほどあったそうです。
この爪があれば、地を蹴り早く移動することも硬い皮膚に傷をつけることも可能であったでしょう。
他のラプトルもそうであったように、ユタラプトルは頭脳も高かったと考えられています。
わかりやすく解説している投稿があったのでご紹介します。
知能は高かったと思います。 全長は6メートルくらいですよね。 群れを成せば、ティラノサウルス一頭なら倒せるかも知れませんね。
引用:知恵袋
ティラノサウルスを倒せるとなると、かなりハンター能力が高かったことが想像できます。
ユタラプトルは発掘された化石が多くありませんが、高い身体能力と高い知能、そして他のラプトルがそうであったことも相まって考察すると肉食であった可能性が高いと判断されました。
ユタラプトルの声はワニに似ている?!
ユタラプトルの鳴き声は現在、判明されていません。
しかし、ワニ類に似た鳴き声であったのではないかと推測されています。
ユタラプトルは恐竜の中でも鳥類に近いといわれています。
鳥類とワニ類は近縁だったといわれているのはご存じでしょうか。
両方の声の出し方は次のようになります。
鳥類‥鳴官という組織を利用して鳴き声をだす
ワニ類‥喉の咽頭を振動させて鳴き声を出す
ユタラプトルは鳥類に近いですが、恐竜には鳴官が発見されていません。
ゆえに、ワニ類と同じように咽頭を振動させて声を出していた可能性が有力であると考えられています。
参考までに、ワニの鳴き声がどのようなものかリンクを貼っておきます。
かなり重低音だったことが想像できますね。
ユタラプトルの詳しい鳴き声について今後研究が進められることを期待しておきましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。理解は深まりましたでしょうか。
今回次のことについて解説していきました。
・ユタラプトルは小型恐竜の中では最大級の大きさ
・肉食恐竜であり優秀なハンターだった
・鳴き声は判明されていない。有力候補としてワニ類の鳴き声に近いとされている
ユタラプトルは化石が他の恐竜に比べると発掘数が少ないこともあり謎がまだまだ多くあります。
今後新たな化石が見つかると新事実が見えてくるかもしれませんね^^