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その他の恐竜

デイノニクスの大きさや特徴は?ヴェロキラプトルと似てる?

引用:恐竜図鑑

赤ちゃん恐竜
ねえねえ、デイノニクスってどんな恐竜なの?

”恐ろしい鉤爪”の意味を持つ、肉食恐竜『デイノニクス』。

 

あの有名な映画『ジュラシック・パーク』に登場する、ラプトルのモデルとなった肉食恐竜としても有名です。

その他、数多くの恐竜映画に登場しているデイノニクスですが、必ずと言っていいほど凶暴な肉食恐竜っぷりを披露しており、その強さから興味をもった人も多いのではないでしょうか。

 

今回は、そんな凶暴なデイノニクスの

 

・大きさ

・特徴

・ヴェロキラプトルと似てるかどうか

 

について解説します。

 

デイノニクスの大きさは?

赤ちゃん恐竜
デイノニクスってどれくらいの大きさだったの?

 

凶暴な肉食恐竜と聞くと、とても大きかったのではないかと思ってしまいますが、実際の大きさはどれくらいだったのでしょうか。

 

結論を言うと、デイノニクスは全長2.5~3m体重70kgと推定されています。

赤ちゃん恐竜
え~思ったより小さいね。

 

実際、デイノニクスは小型肉食恐竜とされています。しかし、それでもドロマオサウルス科の中では大型に分類されるほどの大きさです。

ちなみに、ドロマオサウルス科では最大級と言われているのは、ユタラプトルじゃぞ。
恐竜博士

 

赤ちゃん恐竜
そっかぁ、じゃあ映画とかで大きい恐竜と戦っていたりするのは、嘘なんだね。

 

いえいえ、嘘ではありません。デイノニクスは、自分よりはるかに大きい、植物食恐竜のテノントサウルスを集団で攻撃していたとする化石が発見されているんです。

 

両者の大きさにどれほどの差があるのかを、下の表にまとめました。

デイノニクス テノントサウルス
全長 2.5~3m 6.5~8m
体重 50g~70kg 1~2t
体高 90㎝ 3m
赤ちゃん恐竜
え~全然大きさが違うね!

 

表からもデイノニクスよりもテノントサウルスの方が圧倒的に大きいことがわかりますよね。

デイノニクスよりも全長が倍以上あり、体重はなんと10倍以上あったぞ。
恐竜博士

 

体格差があったとしても決して臆することなく、生き残るために全力で戦っていたということです。

 

デイノニクスの3つの特徴

赤ちゃん恐竜
強さに体の大きさは関係ないんだね~。でもさ、やっぱり大きさが全然違うのに勝っていたって不思議だよね。まさか道具を使っていたわけではないだろうし・・・。

 

たしかに、いくら『集団』で襲い掛かるとしても、それだけで勝てるとは思えないですよね。

実は、デイノニクスには、自分よりも大きい恐竜に勝つための特徴を持っていました。

それは次の3つです。

 

・後肢に備わったかぎ爪

・前肢に備わったかぎ爪

・長い尾

 

それぞれ、解説していきます。

後肢に備わったかぎ爪

デイノニクスの後肢には4本の指があり、その中でも第2指は大きく鋭く尖ったかぎ爪になっています。

引用:Wikipedia

この第2指の鉤爪は、他の3本の鉤爪と比べると特に大きなもので、13~15センチほどにもなる大きさです。

赤ちゃん恐竜
15cmか・・・そこまで大きくないような。

 

たしかに、たった15センチの鉤爪で自分よりも大きな恐竜に勝てるの?とも思いますよね。

この鉤爪には多彩な特徴が備わっていて、その中でも攻撃時に活躍したのが『シックルクロウ』

赤ちゃん恐竜
シックルクロウ?なんか技の名前みたいだね。

 

シックルクロウはあまり聞き慣れない言葉だと思いますが、ここでは後ろあしにある、特殊な人差し指だと思ってください。

 

このシックルクロウは、ネコ科のように爪を自由自在に出し入れすることができ、使わない時は上にあげておくことができました。

また、シックルクロウは爪を出し入れ出来るだはなく、可動範囲はとても広く上下に150~180度も振り下ろすこともできました。

 

シックルクロウは、敵を『突き刺すだけ』と言われていましたが、現在は研究によって、的に傷を負わせていた、ことも分かっています。

シックルクロウは、デイノニクスにとって、最大の武器になっていました。

前肢に備わったかぎ爪

後肢のシックルクロウだけでも十分な強さを発揮できそうなデイノニクスですが、デイノニクスの強さはシックルクロウだけではないんです。

前肢にも鋭いかぎ爪を3本も備え持っていました。

引用:Wikipedia

 

第1指は短く、第2指は長い。第3指は攻撃の時に威力を発揮したかぎ爪でした。この第3指のかぎ爪は、全体的に細く湾曲気味で、攻撃時は鉤爪を利用して、敵をつかんでいました。そして、ノコギリ状の歯がびっしり生えた口で噛みついていたのです。

普段は木に登る際に使われており万能な役割を果たしていたぞ。
恐竜博士

 

また、前肢も手根骨(手首の骨)の形状に特徴があり、手根骨が半月状となっているため可動範囲がかなり広く、手を左右に動かすことはもちろん、手を上腕に付けたりと、とても柔軟な動きが可能でした。

https://twitter.com/hermitage_lunar/status/1180370619235360768?s=20

 

デイノニクスは前肢も後ろ肢も、武器として使えていたということじゃ。
恐竜博士

長い尾

赤ちゃん恐竜
あしが武器になっていたのは分かったけど、攻撃しているとき片あしで立っていたら、バランス崩して倒れそうじゃない?

 

たしかに、後ろあしを使った攻撃って、バランス悪そうですよね。

そのバランスを保つためにあったのが、長い尾です。

デイノニクスの尾は、骨化した腱で覆われおり、尾椎も繋がっていたので硬い竹竿のようでした。

引用:福井県立恐竜博物館

 

デイノニクスのこの尾は、恐竜全般を見ても非常に珍しい特徴で、自分の意志で動かすことはほぼ出来ませんが、この長くて硬い尾のおかがで、攻撃時にもバランスをとることができたのです。

ちなみに、デイノニクスの種小名にもなっている『アンティルロプス』は”釣り合いの取れた”という意味じゃ。
恐竜博士

 

また骨格から推測すると、走る速度は40km/h前後に達していたと言われています。

赤ちゃん恐竜
え~40km/hって、原付バイクと変わらない速さだね。

 

これだけのスピードで走ることができたのも、この長い尾のおかげと言われています。

 

後肢のシックルクロウ。自由に動かすことが出来る前肢。最も硬いと言われている長い尾を使いこなすデイノニクス。こんな集団に襲い掛かられると、大きな体を持ち合わせていたテノントサウルスでも簡単に逃げることはできなかったのです。

デイノニクスは白亜紀で最も恐ろしい肉食恐竜と言っても過言ではないでしょう。

 

ヴェロキラプトルと似てる?

赤ちゃん恐竜
デイノニクスについては大分よく分かったよ!ところでさ、ヴェロキラプトルっているよね?なんかデイノニクスと似てる気がするんだけど・・・。

 

ヴェロキラプトルは、過去にデイノニクスと同一種説があったほど、似てると言われています。

主な特徴を表にまとめると、次の通りです。

特徴 ヴェロキラプトル デイノニクス
シックルクロウ
羽毛
速さ 40km/h 40km/h
種別 肉食恐竜 肉食恐竜
体の大きさ 中型犬程度 トラ程度

(肉付きはトラよりも細身)

赤ちゃん恐竜
うわ~こう見るとやっぱりそっくりだね!

 

実際、両者の違いは体の大きさだけです。

ですので、ヴェロキラプトルとデイノニクスは似てると考えられるのは、当然でしょう。

 

ただし、ヴェロキラプトルとデイノニクスは同一種ではありません

赤ちゃん恐竜
え~これだけそっくりなのに?

 

同一種ではないことは、ヴェロキラプトルとデイノニクスの頭骨を比較すると、よくわかります。

ヴェロキラプトルの頭骨→面長でほっそり

引用:ヴェロキラプトル頭骨レプリカ

 

デイノニクスの頭骨→頭の形が丸みを帯びた三角形で精悍な印象。下顎も厚みがあり、強さが覗える

引用:PLANEY

赤ちゃん恐竜
たしかに、頭骨の形は違うね。

 

見た目の特徴はよく似てるのは事実ですが、このように、頭骨を比較すると同一種ではないことは明らかです。

赤ちゃん恐竜
でもさ、なんとなく同じ恐竜として扱われているよね。

 

実際、スティーブン・スピルバーグは、デイノニクスとヴェロキラプトルが別の恐竜であることを知っていながら、名前を気に入ったという理由だけで、映画『ジュラシック・パーク』内では、デイノニクスをヴェロキラプトルとして使用しています。

赤ちゃん恐竜
たしかに、『ヴェロキラプトル』の響きの方が強そうな感じするもんね・・・。

 

しかし、繰り返しになりますが、デイノニクスとヴェロキラプトルは、まったく別の恐竜となりますので、ご注意ください。

 

まとめ

今回は、デイノニクスの大きさや特徴、ヴェロキラプトルと似てるかどうかについて解説しました。

まとめると、

 

・自分よりも大きなテノントサウルスを集団で攻撃していた

・後肢のシックルクロウが最大の特徴で、最大の武器

・ヴェロキラプトルとは似ているが、同一種ではない

 

となります。

知れば知るほどデイノニクスの強さがあふれてきます。今後の研究で、新たなデイノニクスの強さが解明されていくことに期待しましょう。

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