引用:「ジュラシック・パーク3」よりメイン恐竜『スピノサウルス』が1/15スケールで登場!
スピノサウルスは、白亜紀前期~中期の恐竜として、ジュラシック・パークⅢにも登場するなど、非常に有名な恐竜です。
しかし、実は第二次世界大戦中の空襲で化石が破壊されたことにより、研究が遅れている恐竜でもあります。
スピノサウルスには一体どんな特徴があるのでしょうか。
今回は、
・スピノサウルスの大きさや体重を知りたい
・生息地についても興味がある
・どんな食べ物を食べていたのか
などの疑問について、分かりやすく解説していきます。
目次
スピノサウルスの特徴
まずは、スピノサウルスの生息時期や場所、分類など、スピノサウルスの特徴を簡単に紹介します。
生息時期 | 中生代白亜紀前期~後期
(約1億1200万年~9350万年前) |
生息地域 | アフリカ大陸の北部 |
恐竜の分類 | 獣脚類 |
メモ
名前の由来
スピノサウルスは、その名前を胴部の特徴からとげトカゲを連想させるということで名づけられました。名付け親は、古生物学者のエルンスト・シュトローマーです。
獣脚類とは、二足歩行をする肉食(あるいは魚食)の恐竜のことを言い、ティラノサウルスなどが仲間とされています。
スピノサウルスは、四足歩行をしているように見えますが、実際は前足は非常に短く、基本的に二足歩行で移動していました。
参考記事
ティラノサウルスの手(前足)はなぜ小さい?指の数や大きさは?
また、スピノサウルスが生息していたのは、今から約1億年前になります。
スピノサウルスのように体の大きい恐竜が多く生息していたので、生き抜くのも楽ではなかったでしょう。大型恐竜に負けない強さを持っていたと言われています。
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スピノサウルスの大きさや体重は?
スピノサウルスは、映画などで人よりも、はるかに大きい恐竜として描かれています。そこで、実際にはどのくらいの大きさと体重を誇るのかを、データとともにそれぞれ詳しく紹介していきます。
大きさ
スピノサウルスは、発見されている肉食恐竜の中で最大級の大きさと言われており、推定で12.6m~18mあったと考えられています。(成体の大きさ)
長い首と細い身体が特徴的で、とげのような突起が胴椎(どうつい)にあったとされています。(高さは約1.7m)
この突起については、さまざまな推測がされていますが、体の中の熱を放出していたのではないかと言われています。
またこの突起のおかがで、水中では素早い動きができていたと考えられています。なぜなら、背骨の突起による皮膚を船のオールのように利用しながら泳いでいたことが推測できるデータが出てきたからです。
大きさが同等かそれ以上となると、あのティラノサウルスとどちらが強いのかが気になってきますよね~
↓ ↓
ティラノサウルスvsスピノサウルスどっちが強い?最強なのは?
体重について
スピノサウルスに関しては、既に巨大な骨格が見つかっており、体重が最大で21トン程度まであったのではないかという仮説がありますが、細身であるという観点から4~6トン程度だったのではないかという説もあります。
ここまで仮説に差が出るのは、スピノサウルスの生活の仕方に理由があります。
スピノサウルスは水中で生活をすることが多かったと言われています。
そして、あまりに軽いと浮力により、水中まで餌をとりに行くことができないため、骨密度が高まっていき、21トンもの重さになったと考えています。
一方で、重すぎてはいくら突起のようなものがあるとはいえ、行動が難しくなるので、4~6トン程度の細身であったのではないかと考えるグループもあるようです。
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スピノサウルスはどこに生息していたの?生息地を詳しくチェック
スピノサウルスの化石はエジプトやニジェールなどで発見されており、生息地はアフリカ大陸北部と推定されています。
ただ、これに関して一時期は否定的な意見があったのも事実です。というのも、スピノサウルスは背中の特徴だけを見れば水中で生活していたと考えるのが妥当です。
しかし、アフリカは熱帯地方です。熱帯地域特有の炎暑のような環境では、水が干上がるため、水中生活は困難だったのではないかと考える研究者が多かったのです。
さらに、2020年の発表で、水中生活をしていたという仮説が有力だとなりました。
理由は2つです。
・尻尾がワニなどと似た構造になっている
・発見された歯の化石が全て河から出てきた
スピノサウルスはやはり水棲だったという研究https://t.co/LZHU94OHSY
尾の構造から推測すると水中生活してたという説が4月に発表されたけど、それとは別にこれまで発見された歯の化石は全て河床にあるという発表— ゆきまさかずよし (@Kyukimasa) September 23, 2020
水中生活をしていた確率が高まったことで、ますます否定的な意見が出てきそうですが、アフリカ以外の地では化石が発見されていないことから、生息地がアフリカであることは間違いないでしょう。
スピノサウルスは何を食べていたの?
スピノサウルスが水の中に生息していたと言われる理由がもう一つあります。
それは、スピノサウルスは、主に魚類を食べる魚食だったということです。細長い頭部やウロコが付着しにくい歯によって、魚が食べやすかったのではないかと推測されています。
ただし、研究では他の恐竜を襲ったり、恐竜の死体を見つけたりして食べていたとも考えられています。
つまり、魚がいなくとも、生きていくことはできたようです。
スピノサウルスはあの大人気アニメにも登場していた!
最初に、スピノサウルスはジュラシック・パーク3に出ていた恐竜だということを説明しました。実は、この他にもある作品のキャラクターとして登場しています。
それが、2006年公開の映画『ドラえもん のび太の恐竜2006』です。この中で、スピノサウルスは敵の恐竜として登場しています。
#金曜ロードショー#ジュラシックパーク3
ドラえもん のび太と恐竜 でのスピノサウルス対ティラノサウルスではティラノサウルスが勝利している。 pic.twitter.com/DcmSQgWgdi— しんのすけ (@ogt_tm) July 6, 2018
このサイトでも両者が戦った場合どちらが強いかを記事にしていますよ~^^
↓ ↓
ティラノサウルスvsスピノサウルスどっちが強い?最強なのは?
まとめ
今回は、スピノサウルスについて詳しく解説してきました。
整理すると、
・大きさは肉食恐竜の中でも最大で、体重は21トンという仮説があるほどの巨大恐竜。
・アフリカ北部に生息し、主に水中で生活していたと推測される。
・魚食である。
となります。
解明されていないことが多く謎に包まれているスピノサウルスですが、新たなデータが続々と発表されているので、近い将来、さらにその姿が明らかになっていくでしょう。今後の研究発表にも注目してみてください。
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