引用:モノロフォサウルス
モノロフォサウルスは頭にあるトサカが特徴的な恐竜です。
このトサカにはいったいどのような役割があるのでしょう。
そしてモノロフォサウルスがどんな恐竜なのか、気になっている人もいるかと思います。
そこで今回は、
◎モノロフォサウルスの特徴(トサカの役割)
◎モノロフォスサウルスの全長や体重
◎モノロフォスサウルスの名前の意味
◎モノロフォスサウルスの鳴き声
について、詳しく説明していこうと思います。
目次
モノロフォサウルスの基本情報
引用:恐竜図鑑
名称 | モノロフォサウルス |
分類 | 獣脚類、獣脚亜目、テヌタラ類、カルノサウルス類、竜盤類、アロサウルス科 |
生息地 | 中国 |
生息時代 | ジュラ紀中期(1億7500万年~1憶6200万年前) |
食性 | 肉食 |
繁殖形態 | 卵生 |
モノロフォサウルスは、1981年に中国の新疆ウイグル自治区で、董枝明により、ほぼ完全な形の骨格が発見されています。
引用:Wikipedia
最初に発見されてから、1984年まで発掘が続けられました。
モノロフォサウルスの特徴
モノロフォサウルスの特徴は、やはり頭の上にあるこのトサカですよね。
引用:Wikipedia
このトサカは頭骨の中央から鼻先まであるのですが、主に鼻骨で形成されています。
トサカの中の構造は空洞になっており、鼻の通気口に繋がっています。
内部が空洞であったこともあり、このトサカはメスへのアピールのためのディスプレイ程度の役割だったとみられていました。
しかし、CTスキャンで調べた結果、実は内部の構造はかなり精密になっており、単なるディスプレイとしてだけではなく、体温調節機能の役割もあったのではないかという説も出ています。
また、このトサカは音を鳴らすための器官であったという説もあります。
モノロフォサウルスの全長や体重
モノロフォサウルスの全長は約5~6mで、体重は約700~750kgであったと推定されています。
引用:恐竜図鑑
中型とはいえ、モノロフォサウルスはこの時代、生態系の頂点の一角であったとされています。
中型の植物食の恐竜や、小型の肉食恐竜を主に捕食していました。
しかし、時にはライバルに攻撃されることもあり、モノロフォサウルスの標本の中には、骨折の痕と噛まれたと思われる痕があるものもあります。
モノロフォサウルスの名前の意味
モノロフォサウルスの名前の意味は、その見た目の通り『一枚のトサカを持つトカゲ』です。
Monolophosaurus モノロフォサウルス
一つのトサカを持つトカゲ
monos古希「一つの」 + lophos古希「トサカ」 + sauros古希「トカゲ」— 【試運転中】古生物の名前bot (@exlife_name_bot) February 24, 2021
ちなみに、頭のトサカといえば、ジュラシック・パークに登場するディロフォサウルスも有名ですが、この恐竜の名前の意味は『二枚のトサカを持つトカゲ』です。
名前も似ていて、近い種類の恐竜と思われがちですが、実はモノロフォサウルスとは遠縁の種類の恐竜なんです。
モノロフォサウルスの鳴き声
前述したように、トサカを使って音を出していたと考えられていますが、どのような音であったか再現されたものはありませんでした。
声帯を使った鳴き声についても不明です。
モノロフォサウルスの仲間であるアロサウルスを再現している動画がありましたので、これを見ながらモノロフォサウルスの鳴き声を想像してみていただけたらと思います。
モノロフォサウルスの展示場所
中国で発掘された化石の標本は、中国古動物館に展示されています。
日本では、福井県立恐竜博物館でモノロフォサウルスの標本を観ることができます。
引用:http://www.ha.shotoku.ac.jp/~kawa/KYO/SEIBUTSU/KASEKI/dino/monolo/01.html
※入館には事前の予約が必要になります。
まとめ
今回はモノロフォサウルスについて説明してきましたが、いかがでしたでしょうか。
◎モノロフォサウルスの特徴である、頭のトサカの役割
・メスへのアピール
・体温調節器官
・音を出して敵を威嚇したり、仲間とコミュニケーションを取る
◎モノロフォサウルスの大きさは5~6m、重さは700~750kg
◎モノロフォサウルスの名前の意味は『一枚のトサカを持つトカゲ』
◎モノロフォサウルスの鳴き声は不明
モノロフォサウルスをより知ることができましたか?