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その他の恐竜

カンプトサウルスはどんな恐竜?アロサウルスとどっちが強い?

カンプトサウルス

引用:川崎悟司イラスト集

カンプトサウルスとは、中生代ジュラ紀後期~白亜紀前期に生息した草食恐竜の一種です。

一方アロサウルスとは、同じ中生代ジュラ紀後期に生息していたとされる肉食恐竜です。

 

同じ時代に居たであろう、草食恐竜と肉食恐竜。一体どちらが強かったのでしょうか。

 

今回はカンプトサウルスはどんな恐竜であったか、またアロサウルスとどちらが強かったのか、解説していきます。

・カンプトサウルスの基本情報

・カンプトサウルス見た目の特徴

・カンプトサウルスの武器について

・アロサウルスの基本情報

・草食恐竜カンプトサウルスと肉食恐竜アロサウルス、強いのはどっち?

 

カンプトサウルスの基本情報

まずはカンプトサウルスの基本情報です。

科名 カンプトサウルス科
分類 イグアノドン類、鳥盤類、ゲナサウルス類、鳥脚類、ケラポッド類
生息地(発見地) 北米(アメリカ)、ヨーロッパ(イギリス)
時代 ジュラ紀後期~白亜紀前期
全長 約5~7m
体重 約1トン
食べ物 植物
繁殖形態 卵生

カンプトサウルス標本

引用:福井県立恐竜博物館

カンプトサウルスとは『曲がったトカゲ』という意味の名前で、カンプトノトゥス、キャンプトサウルス、カムプトサウルスなどと呼ばれる事もあります。

 

カンプトサウルスの化石はオクラホマ州、コロラド州、ユタ州、ワイオミング州で、アメリカ中央部~西部と、様々な場所で発見されています。

沢山の数の化石が見つかっているため、幼体~成体まで幅広い情報が揃っている恐竜です

 

カンプトサウルスの特徴

カンプトサウルスの体の大きさは、草食恐竜にしては小さめです。

指の数など見た目はイグアノドンと似ていますが、イグアノドンの体長は約7~9メートルなので、カンプトサウルスの方が一回りほど小さいです。

 

体の特徴は、しっかりとした4本の足です。足跡の化石から、休息の時や止まって餌を食べている時などは4本足で立ち、歩く時には基本的に2本足であったと言われています。

足がしっかりとしていて、体も小柄なので、走るのが速かったのではないかと思われます。

 

顔は、くちばしのような硬い口長い鼻が特徴的です。

引用:ケラトプスユウタの恐竜旅行ブログ

口の中には葉形の歯が2列、少し斜めになって生えていています。

この歯の構造は植物の葉をすり潰すためのものとされています。植物をすり潰すことでより多くの栄養を吸収でき、少ない量の植物で体を維持できたのではないかと考えられています。

 

カンプトサウルスの武器は?

カンプトサウルスは草食恐竜の中でも比較的小さい体なので、肉食恐竜から襲われる可能性が高かったと考えられます。

 

しかし身を守るための硬い装甲などはなく、前肢の指には鋭い爪があったようですが、頑丈ではなかったようです。

つまり戦うための武器がなかったのです。

 

では、どの様にして身を守っていたのでしょう?

 

答えは“逃げる”です。

 

2本の後ろ足で走って逃げていたと推測されています。

大型の肉食恐竜とは戦うより、逃げまわるほうが利口だったのかもしれないですね。

 

アロサウルスの基本情報

ここまで、カンプトサウルスの特徴をお伝えしました。次は、カンプトサウルスと同じ時代にいた肉食恐竜のアロサウルスについて解説していきます。

引用:恐竜図鑑

アロサウルスの基本情報

科名 アロサウルス科
分類 獣脚類、竜盤類、獣脚亜目、テヌタラ類、カルノサウルス類
生息地(発見地) 北米(アメリカ)
時代 ジュラ紀後期
全長 7.5~12m
体重 約2トン
食べ物
繁殖形態 卵生

アロサウルスはアメリカ合衆国ユタ州の採石場で発見された恐竜です。今まで数百体以上の化石が発見されているため、情報も充実しています。

 

アロサウルスの体は、大きな頭に短く太い首、短い前足、長い尾など、典型的な獣脚類の肉食恐竜です。しかし他の獣脚類の恐竜と比べて、頭骨がほっそりとしているのが特徴です。

アロサウルスの走る速さ

体長は約10メートル前後、体重は様々な意見がありますが2トン前後としている文献が多いようです。つまり、体長の割に体重は軽く走るスピードも速かったのではないかと言われています。

 

その速さは時速30~50キロ以上と、かなり速いスピードだったのではないかと考えられています。この速さはアロサウルスのものとされる連続した足跡の化石などから計算しています。

アロサウルスの武器

脚力の他にアロサウルスの武器といえば、鋭い爪と歯です。

 

頭骨の幅が比較的狭く、軽いことから噛み砕くよりも、引き裂くことに適していたようです。顎を大きく開いて鋭利な牙を斧のように振りかぶり獲物を仕留めていたのではないかと言われています。

カンプトサウルスとアロサウルス

引用:カンプトサウルスの死骸にいるアロサウルス ぬりえ

アロサウルスの習性と性格

アロサウルスは群れで生活する習性があったとされていて、狩りを集団で行っていたようです。

 

また性格は凶暴だったのではないかと思われます。

足跡の化石で、竜脚類の歩いているところにアロサウルスが踏み込んだと思われるものがあります。またアロサウルスの鋭い歯で噛まれ歯型がつけられている恐竜の化石などもあり、アロサウルスの凶暴性が窺えます。

 

集団で狩りができ、強力な武器があり、足も早いアロサウルス。当時の生き物にとってもすごく怖い存在だったのではないかと思います。

 

カンプトサウルスVSアロサウルス、強いのはどっち?

では、カンプトサウルスとアロサウルス、一体どちらが強かったのでしょうか。

残念ながら、化石からはどちらが強いのか断定はできません

 

しかしここまでの解説から導くとすれば、アロサウルスが優勢と言えるでしょう。

カンプトサウルス アロサウルス
全長 5~7メートル 7.5~12メートル
体重 約1トン 約2トン
武器 なし 鋭い爪と歯
脚力 推定時速25キロメートル 推定時速30~55キロメートル

 

アロサウルスの方が肉食で捕食者なので、獲物を捕らえる力はあったのではないでしょうか。

カンプトサウルスは体長的に一回りほど小さいのでスタートダッシュで差をつけ、アロサウルスがトップスピードに到達する前に逃げ切るしか勝つ方法はなさそうです。

 

アロサウルスとカンプトサウルス

引用:恐竜展 - 鹿児島の自然と食

この写真はカンプトサウルス(左)とアロサウルス(右)の標本です。まるで二匹が睨み合っているように見えます。

 

ですがもしもカンプトサウルスが、この標本の様にアロサウルスに鉢合わせたら、ひとたまりもなさそうですね。

 

まとめ

いかがでしたか?

今回の記事をまとめると

・カンプトサウルスは「曲がったトカゲ」の名前を持つ小さめの草食恐竜

・カンプトサウルスの武器は特にないが、足は速かったのではないか

・アロサウルスは鋭い爪と歯という武器があり、足も速かったのではないか

・どちらが強いか断言はできないが、アロサウルスが優勢と推測

というような内容になります。

 

草食恐竜と肉食恐竜のイメージ通りの結果でしたか?

 

今回はアロサウルスが優勢と推測しました。

しかし、カンプトサウルスの化石もアロサウルスの化石も沢山発見されているということは、それだけ両者とも繁栄していたということではないでしょうか。ですので、一方的にカンプトサウルスが負けていた訳でもないのかもしれませんね。

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