恐竜といえば、わたしたち人間とは比べ物にならないほどの大きいことがイメージできますが、アルゼンチノサウルスは群を抜いています。
「アルゼンチノサウルスってそんなに大きかったの?」
「化石はどれくらい発見されてるの?」
「恐竜の中でも最強なの?」
など気になることがたくさんありますよね。
この記事ではアルゼンチノサウルスの次の点について解説していきたいと思います。
・大きさや重さなど特徴
・化石情報
・最強の恐竜だったか
では、さっそくみていきましょう。
目次
アルゼンチノサウルスってどんな恐竜?
引用:恐竜図鑑
アルゼンチノサウルスは9,550万年前に南アフリカ大陸に生息していた大型恐竜です。
竜脚類の一種に含まれており、竜脚類は恐竜のなかでも大きいことで有名ですね。
では、アルゼンチノサウルスはその中でもどのような特徴があったのかみていきましょう。
地上の動物としては史上最大級?!
アルゼンチノサウルスは恐竜の中でもその大きさはずば抜けています。
地上の動物としては史上最大だったと推測されているほどの大きさでした。
その大きさは、全長30メートルから45メートル、体重に至っては80トン~100トンだったと考えられています。
45メートルをわかりやすい例えでいうと、建物の15階ほどの高さです。
重さが近いものでいうと、自由の女神が90トンなのでかなりの重量があったことが想像できますね。
ちなみに、アルゼンチノサウルスの大きさが陸上で生きていく限界の大きさだという説もあります。
これ以上大きいとアルゼンチノサウルスにも大きな負担がかかっていたのかもしれませんね。
アルゼンチノサウルスは草食?肉食?
アルゼンチノサウルスは草食恐竜だったことは間違いないでしょう。
アルゼンチノサウルス以外の竜脚類も草食であったことで有名ですね。
しかし、これだけ大きなアルゼンチノサウルスですから食事量も多かったことが想像できます。
どのように大量の食糧を得ていたのかというと、二酸化炭素が関係しているのです。
アルゼンチノサウルスが生きていた9,550万年前は二酸化炭素が現在の8倍もありました。
いまだと大きな問題になりそうですね‥汗
しかしその濃厚な二酸化炭素が植物が大きく育つ環境を作り、アルゼンチノサウルスなど草食恐竜は食料をたくさん採ることができました。
アルゼンチノサウルスは長い首もあったので、他の恐竜たちが届かないような場所の草木も食べることができたでしょう。
1日の成熟したアルゼンチノサウルスの食事量は1トンにも及ぶと推測されています。
アルゼンチノサウルスの化石はとても少ない
とても大きなアルゼンチノサウルスですが、発見されている化石はとても限られています。
発見されている部位は、脊椎骨・脛骨・不完全な肋骨・仙骨など一部のみとされており、まだまだアルゼンチノサウルスには謎が多く残っています。
数少ないとはいえ、元が巨大なアルゼンチノサウルスの骨です。
脊椎だけでも130センチメートルにも達していました。
130センチメートルというと小学生くらいでしょうか‥。想像するとすごい大きさですよね^^
アルゼンチノサウルス自身の化石はあまり発見されていませんが、アルゼンチノサウルスの巣からあるものが発見されています。
それは大量のたまごの化石です。
このことからアルゼンチノサウルスはたくさんの子供を育てていたことが濃厚となりました。
アルゼンチノサウルスのたまごはサッカーボールのような大きさをしており私たちのイメージしているたまごとは少し違っています。
こちらがアルゼンチノサウルスのたまごの化石の写真です。
生まれたての赤ちゃんは意外にも5キロと小柄だったと考えられています。
そこから30年~40年の年月をかけて100トンに到達するので、こどものころからたくさん食べる必要がありました。
そのためかアルゼンチノサウルスの赤ちゃんは生まれたときから歯が生えていることが判明しています。
アルゼンチノサウルスの化石はどこで見れる?
あまり化石が数多く発見されていないアルゼンチノサウルスですが、やはりここまで知ってしまうとみてみたいというのが本音ではないでしょうか。
アルゼンチノサウルスは化石がすべて発見されていないので、全身の化石をみることはできません。
しかし、標本ならみることができます。
アメリカのアトランタにある「ファーンバンク自然史博物館」でみることが可能です。
ファーンバンク自然史博物館については次のとおりです。
【場所】
アメリカ(アトランタ市)
【一般入場料】
おとな(13歳~64歳):$20
シニア(65歳以上) :$19
こども(3歳~12歳):$18
【開園時間】
10時~17時
【公式HP】
アトランタ市内の観光地から車で20分ほどの閑静な場所に建てられています。
自家用車やレンタカーがあると便利ですね^^
アルゼンチノサウルス以外の大型恐竜の標本も多数展示されているので、興味のある方はぜひ検討してみてはいかがでしょうか。
アルゼンチノサウルスは最強の恐竜?
引用:恐竜の教科書
アルゼンチノサウルスはおそらく陸上で生活していた恐竜の中で最大の大きさであることがわかりました。
「恐竜の中で最強だったのでは?」
という考えが頭によぎるとおもいます。
実際のところ、どうなのかみていきたいと思います。
天敵はギガノトサウルスやマプサウルスだった
アルゼンチノサウルスの天敵といわれる存在はギガノトサウルスやマプサウルスだったといわれています。
こちらがギガノトサウルスやマプサウルスの画像です。
・ギガノトサウルス
引用:恐竜図鑑
・マプサウルス
引用:恐竜図鑑
どちらともあの有名なティラノサウルスに引けを取らない大型肉食恐竜です。
しかし、相手は最大級に大きいアルゼンチノサウルスなので、おそらく1体では到底かなわなかったと推測されています。
アルゼンチノサウルスを襲撃するときは集団で行っていたのでしょう。
アルゼンチノサウルスが最強説が濃厚
専門家からの考察でも、やはりアルゼンチノサウルスが最強だった可能性がかなり高いとされています。
とてもわかりやすく説明している投稿があったのでご紹介します。
富田京一氏(爬虫類研究家・恐竜ジャーナリスト)によると最強の恐竜はアルゼンチノサウルスではないかというお話です。 アルゼンチノサウルスは全長は35~45m、体重は90~110tあったと見積もられています。 脊椎骨の大きな突起には巨大な筋肉が付着していたものと見られ、学者らには、これが存在可能な最大級の恐竜であろうとする者もいます。
引用:知恵袋
集団で襲撃となると結果は変わるかもしれませんが、一対一の勝負となるとアルゼンチノサウルスに敵う恐竜はいなかったと推測できます。
大きな牙や爪はなかったようですが、肉食恐竜に対応できる身体を持っているアルゼンチノサウルスの勝利ということですね^^
まとめ
いかがでしたでしょうか。
この記事では次のことについて解説していきました。
・アルゼンチノサウルスは陸上の動物で最大の大きさ
・発見されている化石は数少ない
・最強の恐竜はアルゼンチノサウルスが濃厚
アルゼンチノサウルスの化石が発見されたのは、ごく最近のことです。
これから新たな化石が発見されるたびに新事実も明らかにされることでしょう。
その日を楽しみにしておきましょう^^