引用元:スコミムス恐竜 3 d レンダリング — ストック写真 © Elenarts #37651037
スコミムスという恐竜を知っていますか?
ニジェールに生息していたスピノサウル科に属する獣脚類の恐竜です。
今回はそんなスコミムスの、
・大きさや重さ、意味などの特徴
・バリオニクスとの違い
について紹介します。
スコミムスはどんな恐竜?
スコミムスの大きさ、重さ、意味などの特徴についてみていきます。
スコミムス
科名 スピノサウルス科
分類 獣脚類、双弓亜鋼(そうきゅうあごう)、テヌタラ類
生息地(発見地) アフリカ(ニジェール)
時代 1億1000万年∼1億万年(白亜期前期)
食べ物 肉
繁殖形態 卵生
スコミムスは一言でいうと、ワニに似た恐竜です。頭骨が長く、上下に浅いところがワニのものを彷彿させます。
しかし、ワニの祖先は草食なので、スコミムスがワニの祖先という事ではありません。
また、スコミムスは上記の通り、スピノサウルス科に分類されています。この分類は魚を食べていた恐竜として有名なスピノサウルスの仲間の分類です。
このようにスピノサウル科という分類からも言えることですが、ミコスミスはティラノサウルス科のような他の同体格の獣脚類に比べ、魚の狩りに適した顎と平たい頭骨を持っていました。
スコミムスの顎には、円錐形の122本の歯が並んでいます。それは鋭利なものではなく、後方に曲がり、細かいのこぎりのような形状をしていました。
この歯で魚類や小型の陸上動物を捕食していました。
スコミムスの大きさ/重さ
スコミムスの大きさは10.3 ∼11m、重さは2.7∼5.2トンと言われていますが、ホロタイプの標本は完成しきっていなかった可能性があります。
ホロタイプの標本とは、生物を新種として記載する際に必要な模式標本のうち、最も重要な標本のことです。
となると、この大きさ/重さは今後覆される可能性もあるのかもしれません。
スコミムスの名前の意味
スコミムスの名前は「ワニもどき」という意味です。
エジプトのワニの神・セベクのギリシャ名「souchos」と、頭骨の形状から“もどき”を意味する「mimos」に由来しています。
バリオニクスとの違い
バリオニクスという恐竜はスコミムスと非常に似ている恐竜です。似ているところ、違いについてみていきます。
バリオニクス
科名 スピノサウル科
分類 獣脚類、爬虫綱、双弓亜綱、竜盤目、テヌタラ類、竜弓類、主竜類
生息地(発見地) ヨーロッパ(イギリス)
時代 1億2500万∼9400万年前(白亜紀前期∼白亜紀中期)
大きさ/重さ 7.5∼13m/1.5∼5.5トン
食べ物 肉(魚肉や鳥盤類の恐竜など)
繁殖形態 卵生
このように科名や分類、見た目や大きさ/重さなども似ていますね。
しかし決定的に違うところが下記の3つです。
1.歯の数と形、足の長さ
2.爪
3.生息地
1.歯の数と形、足の長さ
バリオニクスの歯は90本と、スコミムスよりも少なく、また、足の長さはスコミムスの方が長かったと言われています。
2.爪
バリオニクスの名前の意味は「重たい爪」です。
この意味の通り、バリオニクスはかなり鋭い爪を持っています。前脚の親指に30㎝もの爪を持っていました。
しかし、スコミムスの爪はそれほど目立つものではないです。
3.生息地
スコミムスの生息地(発見地)はアフリカのニジェールですが、バリオニクスの生息地(発見地)はヨーロッパのイギリスです。
見た目や似ている部分もありますが、大きな違いもあるのですね。
まとめ
・スコミムスの大きさは10.3∼11m、重さは2.7∼5.2トン
・スコミムスは「ワニもどき」という意味
・バリオニクスとは、歯の数や形・足の長さ、爪、生息地の3つの大きな違いがある
スコミムスについて知ることはできましたか?