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プテロダクティルスはどんな恐竜?プテラノドンとの違いは?

引用:プテロダクティルス(Pterodactylus) | 恐竜図鑑

 

赤ちゃん恐竜
プテロダクティルスって聞いたことないよ。どんな恐竜なのかな。空を飛ぶならプテラノドンじゃない?
プテロダクティルスは爬虫類に分類されているが、プテラノドンも同じなんじゃよ
恐竜博士
赤ちゃん恐竜
どっちも空を飛ぶ生物だよね?どんな違いがあるのかな

 

プテロダクティルスもプテラノドンも飛翔するという特徴があります。同じように見えるかもしれませんが、プテロダクティルスならではの体の特徴があるんですよ。

 

・プテロダクティルスはどんな恐竜?

・プテラノドンとの違いは?

 

を見ていきましょう。プテロダクティルスとプテラノドン、どんな違いがあるのか分かるようになりますよ。

プテロダクティルスはどんな恐竜?

引用:Amazon

プテロダクティルスは恐竜ではなく爬虫類生物だと言われています。

爬虫類生物と聞いて驚く方もいるかもしれませんね。一体どんな生物なのか見ていきましょう。

他にもプテロダクティルスの体の特徴や、爬虫類生物説に落ち着くまでの経緯を解説していきます。

 

・プテロダクティルスはどんな生物か?

・プテロダクティルスの体の特徴

・プテロダクティルスの分類の歴史

 

以上の3点を中心に見ていきます。プテロダクティルスの研究が進むにつれて、面白い説がとびだすようになりました。

プテロダクティルスの特徴に加えて、研究者が唱えた説について知るのも面白いですよ。

プテロダクティルスはどんな生物か?

特徴

名前 プテロダクティルス
科名 プテロダクティルス科
分類 爬虫綱(はちゅうこう)、翼竜目、翼指竜亜目
生息時代 ジュラ紀後期(1億5000万年~1億4400万年前)
生息場所 ヨーロッパ(ドイツ、フランス、イギリス)、アフリカ大陸の東部(タンザニア)
体長 約1m
体重 1~5kg
食性 肉食(昆虫説と魚食説)
生殖形態 卵生

 

プテロダクティルスは恐竜ではなく爬虫類生物です。

爬虫類は空を飛ぶのか疑問に思った方もいるかもしれません。ヘビやトカゲ、ワニなどの爬虫類は地上で生活していますね。

"地上の生物だというイメージが強い爬虫類が大空を飛ぶ"と想像しただけで、ワクワクしませんか。

1mと小柄な体格で世界で最も古い翼竜だと言われています。

脊椎動物の中で初めて空を飛んだグループなので、陸上を闊歩する恐竜からしてみれば珍しかったでしょう。

もし空から襲われた場合、陸上で追いかけられるのとは、また違った恐怖感がありそうです。

プテロダクティルスの体の特徴

空を飛ぶと言われるプテロダクティルスの体にはどんな特徴があるのでしょうか。陸上で暮らす恐竜とは違う点が見つかり面白いですよ。

 

・プテロダクティルスは最古の翼指竜亜目

・プテロダクティルスに見られる特徴とは?

 

以上の2点を見ていきます。どんな特徴があるのか楽しみですね。

プテロダクティルスは最古の翼指竜亜目

プテロダクティルスはジュラ紀後期に生息していた翼指竜亜目の翼竜です。中世ジュラ紀後期から白亜紀末まで、飛翔動物として世界に幅広く分布していました。

 

・短い尾

・長い首

・短い足の小指

・長い手首

・癒合した前眼窩窓と鼻孔

 

以上の特徴は翼指竜亜目に見られます。

翼竜目から2つに分かれた内の一つが翼指竜亜目ですが、もう一つ、嘴口竜亜目というグループがありました。

嘴口竜亜目は翼指竜亜目の祖先であることは確実だと考えられていますが、プテロダクティルスは翼指竜亜目として完成された体を持っているせいか、嘴口竜亜目の特徴が見受けられないようです。

 

それでは、翼指竜亜目と嘴口竜亜目にどんな違いがあるのか比べてみましょう。

 

分類 翼指竜亜目 嘴口竜亜目
生息年代 中生代ジュラ紀後期から白亜紀末まで 三畳紀後期に発見され、ジュラ紀末期に絶滅したと言われている
短い尾 長い尾
長い 短い
後ろ足の小指 短い やや長い
手首 長い 短い
外鼻孔と前眼窩窓 外鼻孔と前眼窩窓が一体化した鼻前眼窩窓 頭骨の外鼻孔と前眼窩窓は分離している

 

翼指竜亜目と嘴口竜亜目の特徴ですが、ずいぶん違うようです。翼指竜亜目であるプテロダクティルスは祖先となる嘴口竜亜目の生物とは異なった生物だと言えるかもしれません。

 

ポイント

・プテロダクティルスは翼指竜亜目

・翼指竜亜目が持つ特徴、短い尾・長い首・短い足の小指・長い手首・癒合した前眼窩窓と鼻孔を持っている

・祖先である嘴口竜亜目の特徴はない

 

プテロダクティルスに見られる特徴とは?

・趾間に水かきを確認

・咽に咽喉嚢がある

・巨大な頭部と湾曲した首の周りには羽毛状の組織の痕跡

・細かい歯が並んでいる

 

プテロダクティルスには以上のような特徴が4つあります。

空を飛ぶと思われているプテロダクティルスに水かきが発見されましたが、どのように使われていたのでしょうか。

前足にコウモリやムササビのような翼膜がついていたのではなく、ペンギンやイルカのようにフリッパーになっており、それで水中を進んでいたのではという見解があります。

 

 

実際には分かりませんが、空を飛ぶと思われていたプテロダクティルスは、水中でも活動していたのかもしれませんね。

 

さらに、プテロダクティルスの咽には咽喉嚢がありますが、これはペリカンが持っている咽頭嚢(のど袋)と同じです。

 

 

現代の動物と通じる特徴を見つけるのは面白いですね。

咽に咽喉嚢があることや、プテロダクティルスの体内から消化中の魚がある化石が見つかったことから、プテロダクティルスは魚食ではないかと言われているんですよ。

さて、ペリカンのような鳥類には歯がありませんが、プテロダクティルスは口の中に細かい歯を持っていました。

鳥に近い姿をもつ恐竜ですが、まだまだ鳥としての体とは言えないようです。

プテロダクティルスの分類の歴史

最初にプテロダクティルスが発見されてから、個体の特徴を見ていく上で分類に関して様々な見解が発表されました。

今でこそ飛翔する爬虫類として知られていますが、爬虫類として定着するまでに出てきた様々な説を表にして説明しますね。

 

年代 命名した人 意見
爬虫類説 1801年 ジョルジュ・キュヴィエ 爬虫類である
鳥類説 1800年ごろ ヨハン・フリードリッヒ・ブルーメンバッハ 魚竜や首長竜と同じ水生の動物であると考えた。ジョルジュ・キュヴィエの発表に前後
哺乳類説Ⅰ 1810年ごろ ザームエル・トーマス・フォン・ゼメリンク 哺乳類のコウモリの仲間であるという結論を表明
哺乳類説Ⅱ 1810年ごろ エドワード・ニューマン 翼手目(コウモリ)ではなく有袋類であると考えた。爬虫類のような変温動物でなく恒温動物である。
水生生物説 1830年ごろ ヨハン・ゲオルク・ヴァグラー 魚竜や首長竜と同じ水生の動物である
飛翔性の爬虫類 現在 キュヴィエの論文が支持を得ている 飛翔性の爬虫類である

 

赤ちゃん恐竜
同じ哺乳類説でも2通りの意見があるんだね
最終的に、ジョルジュ・キュヴィエの説に落ち着いたようじゃ
恐竜博士

 

ジョルジュ・キュヴィエの説が強いです。プテロダクティルスは遥か昔に生きた古代の生物ですが、私たちにとっては魅力ある未知の生物です。

別の研究者から新しい見解が出てくるかもしれませんよ。

 

プテラノドンとの違いは?

引用:Amazon

プテラノドンは空と飛ぶ爬虫類と言われ、プテロダクティルスと同じ翼指竜亜目です。では、一体どんな違いがあるのでしょうか。

 

・プテロダクティルスとプテラノドンを比較

・プテラノドンには歯がない

・プテラノドンは翼竜の中でも最大

 

上記3点を中心にプテロダクティルスとプテラノドンの違いを見ていきましょう。

プテロダクティルスとプテラノドンを比較

比較

名前 プテロダクティルス プテラノドン
科名 プテロダクティルス科 プテラノドン科
分類 爬虫綱(はちゅうこう)、翼竜目、翼指竜亜目 爬虫綱(はちゅうこう)、翼竜目、翼指竜亜目、オルニトケイルス上科
生息年代 ジュラ紀後期(1億5000万年~1億4400万年前) 中世代白亜紀後期(約8,930万 ~ 7,400万年前)
生息地 ヨーロッパ(ドイツ、フランス、イギリス)、アフリカ大陸の東部(タンザニア) 北米(アメリカ)、アジア(日本)
体長 約1m 1.5~1.8m
体重 1~5kg 16~25kg
翼開帳 1.5m 約9m
繁殖形態 卵生 卵生
食性 魚食だが、昆虫食という説もある 魚食

 

赤ちゃん恐竜
同じような恐竜に見えるけど、ずいぶん違いがあるみたい
科、分類、生息年代や生息地も違うようじゃ
恐竜博士
赤ちゃん恐竜
プテラノドンは日本でも発見されているみたいだね

 

プテロダクティルスは体長が1m、翼を広げても1,5mと小柄なようです。1mというとどれぐらいの大きさなのでしょうか。ここで人間の子どもの身長で比較してみます。

 

引用:厚生労働省:21世紀出生児縦断調査(特別報告)結果の概況

 

赤ちゃん恐竜
1mっていうと人間の子どもより小さいね

大人とプテロダクティルスが隣に並べば、見下ろすくらいに小さいでしょう。翼を開いた状態であれば1.5mあるので、大人より大きくなることもあるかもしれません。

プテラノドンであれば翼を開いた時の大きさが9mもあり、大人の身長を軽々と超えます。

プテラノドンがどれぐらい大きいか想像できるのではないでしょうか。

プテラノドンには歯がない

プテラノドンには歯がありません。ですが、プテロダクティルスには口の中に細かい歯があったようです。

空を飛ぶために、必要のない歯がなくなっていったと言われています。プテラノドンは確かに口の中に歯はありませんが、くちばしが長く先端が尖っています。

歯がないのは不便なように思えますが、魚を丸呑みしていたので歯がなくても大丈夫だったようです。

プテラノドンは翼竜の中でも最大級

プテラノドンは空を飛ぶ翼竜の中でも大きい生物です。他の翼竜の翼開長と体重を並べて比較してみますね。

 

名前 プテラノドン ケツァルコアトルス ランフォリンクス ディモルフォドン エウディモルフォド
翼開長 約9m 約11m 約1.7m 1.4m 約1m
体重 25kg 約110kg 約4kg 不明 2~10kg

 

赤ちゃん恐竜
プテラノドンは大きなイメージがあるけど、一番大きいわけじゃないんだね
最大はケツァルコアトルスじゃが、体重もあるから迫力がありそうじゃ
恐竜博士

 

他にもプテラノドンが他の翼竜に比べて大きな体の部位があります。それは大きな頭部と頭部の後ろにある特徴的なトサカです。

 

・飛行中に舵を取るため

・仲間を見分けるため

・異性にアピールするため

 

以上のような3つの役割がトサカにはあると言われています。

 

赤ちゃん恐竜
プテラノドンのトサカはカッコいいし僕も好きだな。あのトサカには大切な役割があるんだね
進化をする上で必要な形になったんじゃろう
恐竜博士

プテラノドンの体は大きく体重が軽い

プテラノドンは翼を広げれば9mある大きな恐竜です。体の大きさの割には体重が軽いのが特徴です。

重量のほとんどは筋肉で占められており、心臓のまわりに筋肉が集まっていたようです。骨は空洞で歯がないため顎のまわりの筋肉が小さいです。

本来、重くなるはずの胴体の部分も骨格が小さく、飛ぶために適した体つきとなっていきました。

もしかしたら、プテラノドンは鳥のように自由に飛べるイメージがあるかもしれませんね。

ですが、実際は大きな翼と小さな体を利用して、グライダーのように気流に乗って飛んでいたようです。

上昇気流を利用すれば、1日中飛翔することが出来ると言われており、それで自由に空を飛ぶイメージができたんでしょうね。

 

まとめ

プテロダクティルスはどんな恐竜か、プテラノドンとの違いを見てきましたがどうだったでしょうか。

 

・プテロダクティルスは世界で最も古い翼竜と言われている

・プテロダクティルスは爬虫類

・プテラノドンは翼竜の中でも最大級

 

プテロダクティルスもプテラノドンも空を飛ぶ爬虫類だということに違いはありませんが、体の構造はずいぶん違ったようです。

プテロダクティルスは小柄ですが、大柄のプテラノドンが空を舞う姿はロマンがありますね。

研究や発掘が進むことで、どちらの生物もこれまでの常識をひっくり返すような事実が出てくるかもしれませんよ。

 

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