引用:恐竜図鑑
皆さんは共喰いする恐竜がいることをご存知でしょうか?肉食の恐竜は聞いたことがあるけれど、共喰いする恐竜がいるなんて始めて聞いた、という方が多いのではないでしょうか。
今回紹介するのは、共喰いをする恐竜の中でもコエロフィシスという恐竜について
・どんな恐竜なのか?
・大きさや体重、特徴
・なぜ共食いを行っていたのか?
・もしコエロフィシスとベロキラプトルが闘ったらどちらが勝つか?
など解説していきますので、是非ご覧ください。
目次
コエロフィシスってどんな恐竜?
コエロフィシスは三畳後期からジュラ紀前期(約2億1,600万 ~ 1億9,600万年前)、北アメリカに生息していた肉食恐竜です。
三畳紀期では有名な恐竜とも言われています。
【コエロフィシス】
三畳紀後期、アメリカ
3m、主な種 C. bauri
完全な骨格がたくさん見つかっている、原始的な獣脚類。
三畳紀の恐竜では最も有名な恐竜でしょうか?pic.twitter.com/3oN5X8VXPQ— 恐竜bot (@kyoryudino) December 9, 2020
学名は「中空なかたち」という意味で、骨の中身が空洞になっていた事から名づけられました。空洞になっているのは体重を軽減するためで、特に頭蓋骨はとても軽かったそうです。
コエロフィシスの大きさや特徴
全長 | 約3m |
体重 | 約20~30kg |
繁殖形態 | 卵生 |
コエロフィシスは全長約3mと二足歩行の恐竜には珍しく首が長かったのですが、背丈は人のフトモモか尻くらいまでしかありません。推定体重は20~30kgと全体的にスマートな恐竜です。特徴的な首はメスよりもオスの方が太く、頭も少し大きかったことが分かっています。
手足の指は4本ずつありましたが、そのうち1本はとても小さく機能していませんでした。鋸歯の多い歯を持ち、素早く俊敏なハンターであったと考えられています。
コエロフィシスは元々発見数が少なく、情報があまりない恐竜だったのですが、1947年にアメリカのニューメキシコ州にあるゴースト・ランチという所で約100体の化石が見つかり、一気に研究が進みました。
化石は折り重なるように発見されたため、コエロフィシスは群れで暮らしていたことが判明しました。
なぜ共食いするの?
コエロフィシスは確かに群れで生活していたのですが、集団で狩りを行っていたというよりは、敵に襲われないように群れていただけようです。その根拠に群れには幼体や老体は少なく、大人のオスとメスで構成されていました。
共喰いは率先して行われていたわけではなく、基本は小動物や子供のワニを食べていたのですが、群れている恐竜の中で弱ったり死んでしまったりしたものが現れたときは捕食していました。
コエロフィシスに似た恐竜の紹介
共喰いをするほど無敵に見えるコエロフィシスですが、他にもコエロフィシスに似た恐竜がいます。それは同じくほっそりして俊敏なハンターヴェロキラプトルという恐竜です。
少し余談にはなりますが、せっかくなのでヴェロキラプトルについても触れていこうと思います。
ヴェロキラプトルは映画「ジュラシックパーク」に登場した小型の肉食恐竜で、動きが機敏で脚が速い事から作中では人を追い詰める恐怖の存在として描かれていました。
しかし、実際のヴェロキラプトルは映画の中で見られるものより小さく、体高は人の股下程度の高さしかなかったようです。
ヴェロキラプトル | コエロフィシス | |
体重 | 約1.5~2m | 約3m |
身長 | 約16kg | 約20~30kg |
食べ物 | 肉 | 肉 |
ヴェロキラプトルはかぎ爪のような形状の手足を持っていました。口はワニのように長く、その口の中には細かく鋭利な牙が何本もあり、これロフィシスよちも小柄ながら、残忍なハンターです。
ヴェロキラプトルも集団で行動していました。こちらはコエロフィシスと違い協力し合うために群れを形成し、集団で狩りをしていたそうです。現在では脳が大きく頭がよく、視力も優れていたという事が研究により明らかになりました。
コエロフィシスとヴェロキラプトルが闘ったらどちらが勝つか?
そんな同じハンターとして名高いコエロフィシスとヴェロキラプトルが戦ったらどちらが勝つのでしょうか?
残念ながらこの勝負では、ヴェロキラプトルの圧勝のようです。
群れなら勿論、1対1でもベロキラプトルが勝ちます。 三畳紀と白亜紀の恐竜とでは環境・厳しさ・体の作り等違い過ぎて話になりません。 三畳紀の恐竜では究極の進化を遂げた白亜紀の恐竜には勝てないでしょう。 ベロキラプトルはコエロフィシスより体格で劣りますが、自分より10倍以上大きなプロトケラトプスとも格闘したり、狩ったりしますが、コエロフィシスは自分より大きな獲物を狩る事はなく、相手を殺す経験値に置いても大きな差があります。 コエロフィシスは三畳紀の恐竜の中では大きく、強い部類に入りますが、ベロキラプトルと比べると特に優れた点はなく、爪も武器に出来るベロキラプトルにほとんどの戦闘要素で劣っています。
引用:Yahoo!知恵袋
コエロフィシスは三畳期の当時では最大級の肉食恐竜で、ヴェロキラプトルよりも体格は大きいのですが、ヴェロキラプトルはそれよりもずっと後の白亜紀の恐竜なので、環境・厳しさ・体の作りなどが違うようです。
引用:花に追われた恐竜
ヴェロキラプトルは自分の10倍以上大きい恐竜と格闘することもあるようですが、コエロフィシスは基本的に自分より大きな獲物を狩ることはなく、相手をしとめる経験地に置いても大きな差があります。
大きい獲物をしとめられないからこそ、コエロフィシスは弱った仲間を捕食しているのかもしれません。
まとめ
今回はコエロフィシスについて解説していきました。
まとめるとこのようになります。
・コエロフィシス二足歩行の恐竜には珍しく首が長い
・スマートな恐竜で俊敏なハンター
・群れで生活していたけど協力はしてない
・弱った仲間が出たときだけ共喰いする
・ヴェロキラプトルと戦ったら負けてしまう
いかがだったでしょうか、共喰いする恐竜コエロフィシスについて、理解を深めることは出来ましたでしょうか。
この記事が少しでも貴方のお役に立てれば幸いです。