
カスモサウルスといえば、恐竜映画で有名な「ジュラシック・パーク」にも登場し、大きなフリルがとてもカッコいい恐竜です。
とはいえ、まだまだ研究途中の恐竜であるため、それ以外の情報については、知らないことが多いのが現状ではないでしょうか。
そこで今回は、
・カスモサウルスってどんな恐竜なの?
・カスモサウルスの特徴について
・カスモサウルスの子供恐竜の鳴き声が聴けるって本当?
・トリケラトプスとはどこが違うの?
について解説していきます。
目次
カスモサウルスの大きさや重さは?生態を詳しく解説!
まずは、カスモサウルスの生態について詳しく解説していきます。
基本情報は次の表の通りです。
名前 | カスモサウルス |
生息時代 | 約7,650万 ~ 7,550万年前(白亜紀後期) |
生息地 | 北アメリカ大陸 |
体長 | 5~7m |
体重 | 2~4t |
餌 | 草食 |
カスモサウルスは今から約7,550万年以上前に北アメリカに生息しており、体長は5~7m、推定体重は2~4tほどで、少し小さめな中型の角竜です。

また、カスモサウルスには、鼻骨に1本、目の上に2本の角が備わっていますが、他の角竜に比べると長さが短いのが特徴です。
なお、一番最初に発見された化石はカナダで発見されており、数頭の化石が一箇所に埋まっているのが発見されたため、群で行動していたのではないかと考えられています。

カスモサウルスの特徴や名前の由来は?

あれだけ立派なフリルがついていたカスモサウルス。
そのフリルが、カスモサウルス最大の特徴と、言えるでしょう。
しかし、あのフリルが一体何のためについていたのか、気になりますよね。
結論から言うと、敵を威嚇する時に使っていたのではないかとされています。
実際、フリル部分には目玉のようなユニークな模様が大きく入っていたと言われており、それを顔に見せていた可能性が高いでしょう。

ただし、フリルの周りには大きい角が生えていないため、敵への攻撃ができませんでした。
それどころか、フリルの穴部分はほとんど皮のみで形成されていたため、敵に襲われてしまうと致命傷になってしまったようです。


名前の由来はフリル!

実は、カスモサウルスという名前も、特徴であるフリルからきています。
カスモサウルスとは、古代ギリシャ語で、「穴の開いたトカゲ」という意味になります。

確かに穴が開いたと言われても、不思議に思っちゃいますよね。
しかし、カスモサウルスの最大の特徴である、首の大きなフリル部分の化石を見てみると、フリルの軽量化のために大きく穴が開いていることがわかっています。
このことから、穴が開いた(カスモ)+トカゲ(サウルス)という様に名前がつけられました。

カスモサウルスの餌は?くちばしを使って○○を食べていた

中型とはいえ、大きいもので4tもの重さがあった、カスモサウルス。
どんなものを餌にしていたのか、気になりますよね。
そもそも、カスモサウルスは草食動物であることは、先ほど表で説明した通りです。
そして、カスモサウルスは、主にソテツやヤシなどの植物を食べていました。

たしかに硬そうな葉っぱなので、本当に食べられたのと思っちゃいますよね。
しかし、カスモサウルスには丈夫なくちばしがありました。
その特徴的なくちばしを使って、硬い草などをむしり取っていたと考えられます。
また、カスモサウルスの歯は平らな形が特徴の臼歯が生えていたとされ、硬い植物を臼のようにすりつぶしながら咀嚼することで、細かく砕き消化を良くしながら食べていました。

カスモサウルスの鳴き声って聴けるの?

「恐竜の鳴き声が聞ける!」
そんな奇跡のようなことが、本当にできるのでしょうか。
結論を言うと、できます。
カスモサウルスの鳴き声については、2016年に東京都の国立科学博物館で開催された「恐竜博2016」で子供のカスモサウルスの声と、大人のカスモサウルスの鳴き声が聴けるコーナーが話題になりました。
引用:史上最大の肉食恐竜が遂に登場!「恐竜博2016」に行ってみた
鳴き声を聴き比べてみると、人間と同じ様に、子供恐竜の声は高いのにくらべ、大人恐竜の声は低く、成長とともに声も変化していくことがわかっています。

いえ、実は今でも、大人になったカスモサウルスの鳴き声の再現を動画サイトで聞くことができます。
また、今後も、展示会などで鳴き声を聴ける機会があるかもしれないので、博物館などの情報をチェックしてみてください。

カスモサウルスとトリケラトプスの違いって?
引用:トリケラトプス(Triceratops) | 恐竜図鑑

たしかに、大人気恐竜であるトリケラトプスと似ているように感じますよね。
しかし、カスモサウルスとトリケラトプスは、違います。
具体的に違うのは、次の2点です。
・大きさ
・フリルの構造
ます、大きさについては、カスモサウルスが体長は5~7mなのに比べ、トリケラトプスは8~9mほどあります。

また、フリルについては、カスモサウルスには穴が空いているのに対して、トリケラトプスのフリルの部分は、すべて丈夫な骨でできていることがわかっています。
引用:時事ドットコムニュース

まとめ
ここまでカスモサウルスについて解説していきました。
記事の内容をまとめると、
・体長は5~7m、推定体重は2~4tほどで、少し小さめな中型の角竜
・フリルに空いた穴から穴の開いたトカゲという意味のカスモサウルスと名付けられた
・カスモサウルスは草食恐竜で、くちばしを使って植物を取っていた
・子供のころの鳴き声が再現されており、大人恐竜に比べると声が高い
・トリケラトプスとは大きさやフリルの骨格、角の大きさが違う
となります。
特徴いっぱいのカスモサウルス。
今後の研究にも期待してください。