引用:恐竜図鑑
背中の帆が特徴的なその姿に、興味を持った人もいるのではないでしょうか。
しかし、あまりメジャーな恐竜ではないので、分からないことも多いと思います。
そこで今回は、
・アリゾナサウルスはワニの祖先?
・大きさや重さ
・何を食べていたか
・どんな鳴き声なのか
について詳しく説明していきます。
アリゾナサウルスの基本情報
引用:https://paleontology.sakura.ne.jp/arizonasaurusu.html
名称 | アリゾナサウルス |
分類 | 爬虫類、槽歯目、偽顎亜目、ラウイスクス下目、クテノサウルス科 |
生息地 | 北アメリカ |
時代 | 三畳紀(約2憶4000万年前) |
繁殖形態 | 卵生 |
アリゾナサウルスの化石は、1947年にアメリカのアリゾナ州の北部にあるミドルトリアスモエンコピ層から発見されました。
その後、スターリング・ネズヒットというアメリカの古生物学者が、2002年に完全な形の全身骨格を発見しました。
アリゾナサウルスはワニの祖先?
アリゾナサウルスが進化上、どのような生き物であったのか、詳しく書かれている情報はほとんどありません。
そこで、アリゾナサウルスについて知るために、アリゾナサウルスの仲間について少し触れてみましょう。
アリゾナサウルスと同じラウイスクス類の仲間で「ポストスクス」という生き物がいます。
引用:https://paleontology.sakura.ne.jp/posutosukusu.html
ポストスクスは三畳紀後期に生息していました。
また、同じくラウイスクス類の仲間で「ロトサウルス」という生き物がいます。
引用:https://paleontology.sakura.ne.jp/rotosaurusu.html
このロトサウルスは、三畳紀後期に生息していた「サウロスクス」という生き物の仲間でもあります。
引用:https://paleontology.sakura.ne.jp/saurosukusu.html
まとめると、以下のようになります。
・アリゾナサウルスの仲間→「ポトスクス」「ロトサウルス」
・ロトサウルスの仲間→「サウロスクス」
・生息時代
三畳紀中期 | 三畳紀後期 |
アリゾナサウルス
ロトサウルス |
ポトスクス(ワニと近縁)
サウロスクス(原始のワニ類) |
このことから、アリゾナサウルスは、ワニ類の祖先か、あるいはその仲間だということになるんでしょう。
そもそもワニも恐竜も同じ爬虫類ですが、同じ祖先から枝分かれしていき、それぞれワニと恐竜に進化しています。
引用:KASEKI7.com
アリゾナサウルスの大きさや重さ
アリゾナサウルスの大きさは約2~3m、重さは約230㎏です。
三畳紀はまだ大型の肉食生物は現れていなかったといわれています。
アリゾナサウルスの特徴
アリゾナサウルスの背中には、大きな帆のような突起があります。
これは、脊椎骨の神経突起が縦に大きく伸びているために、このような形をしていたと
いわれています。
この部分の役割としては、体温調整をしたり、餌が不足した場合に備えて脂肪を蓄えておく場所だった説がありますが、はっきりとした理由はまだ不明のようです。
アリゾナサウルスの餌
アリゾナサウルスは、発見された顎の骨の形から、おそらく肉食であったといわれています。
ワニの祖先の仲間だと考えたら、肉食なのは想像できますよね。
とはいえ、三畳紀のワニ類には草食の種類もいたようです。
アリゾナサウルスの鳴き声
アリゾナサウルスの鳴き声については、残念ながらまだ分かっていません。
原始のワニと近い仲間なので、ワニのような鳴き声だったかもしれませんね。
参考にワニの鳴き声の動画を挙げてみました。
アリゾナサウルスの鳴き声を想像しながら聞いてみて下さい。
まとめ
アリゾナサウルスのついて解説してみましたが、いかがだったでしょうか。
・アリゾナサウルスはワニと恐竜の祖先かその仲間
・大きさは約2~3m、重さは約230㎏
・背中に大きな帆がある
・肉食である
・鳴き声は分かっていない
ワニや恐竜の進化についてもちょっと知ることができたと思います。
アリゾナサウルスについて知りたいことは分かりましたか?