引用元:Wikipedia
大きくて細長い体をしているバロサウルス。
その特徴的な体に、興味をもった人も多いのではないでしょうか。
とはいえ、まだ研究段階の恐竜のため、よくわからないところが多いですよね。
そこで今回は、
・バロサウルスについて
・バロサウルスの特徴
・バロサウルスと似てる恐竜
について解説していきます。
目次
全長や重さ、餌、意味は?バロサウルスについて徹底解説
まずはバロサウルスについて説明していきます。
バロサウルスの基本的な情報は以下の通りです。
名称 | バロサウルス |
時代 | ジュラ紀後期
(1億5500万~1億4500万年前) |
生息地 | 北アメリカ大陸、アフリカ大陸 |
全長 | 約23m |
重さ | 20トン |
バロサウルスは化石自体はあまり見つかっていないのですが、その二箇所から見つかっていることから、生息していた可能性が高いと言われています。
では、ここから
・全長や重さ
・餌
・名前の意味
についてそれぞれ解説していきます。
全長や重さ
バロサウルスの全長は23~27mで、重さは20トンにも及びました。
三畳紀後期(約2億3000万年前)には全長が1~3メートルと小型な恐竜ばかりでした。
しかし、ジュラ紀に入ると、恐竜は様々な環境に合わせてどんどん進化していき、バロサウルスのような巨大な恐竜が増えていきました。
恐竜は中生代の最初期三畳紀には1m程度だったのにジュラ紀白亜紀と時代が進むにつれて巨大化が進んだらしい。人も何億年も絶滅しなければ10m以上になれる可能性が微レ存…?
— おふとん (@huton1199) March 4, 2020
バロサウルスは巨大化した恐竜の中でも、とりわけ大きかったので、「ジュラ紀の恐竜の巨大化」を代表する恐竜と言われています。
餌
体の大きさだけ聞いてしまうと、肉食なのではないかと思ってしまいますよね。
しかし、バロサウルスの主な食べ物は植物です。
見た目は大きくて強そうなバルサウルスですが、実は歯が貧弱でした。
そのため、木の上の柔らかい植物を選んで歯ですくように食べていたといわれています。
引用元:Wikipedia
名前の意味
バロサウルスの名前の由来はとてもシンプルで、「重いトカゲ」を意味しています。
良くも悪くも、名前をつける段階で、それ以上の特徴がなかったのでしょう。
バロサウルスの特徴
バルサウルスの最大の特徴といえば、長い首です。
実際、バロサウルスは首と尾が長いディプロドクス科の恐竜の中でも特に首が長く、首の骨(頚椎)だけでも、長いものは1mに達していました。
その骨が10個以上くっついていたことを考えると、首だけで10mを越える長さがあったと予想されています。
実は最近までは、バロサウルスは首を持ち上げて、2本足で立っていたのではないかと、考えらえていました。
引用元:ニューヨークの歩き方 えりりっぷ
ですが最新の研究ではバロサウルスは体の構造上、長過ぎる首はあまり上には持ち上げられず、後ろ足だけで立つことは不可能だったのではないかと予測されています。
バロサウルスは◯◯に似てる?
確かにバロサウルスと似てると言われている恐竜がいます。
それはブラキオサウルスです。
ブラキオサウルスの基本情報を見るとわかりますが、似てる部分が多いのは事実でしょう。
名称 | ブラキオサウルス
(腕トカゲ) |
時代 | ジュラ紀後期
(1億6100万~1億4600万年前) |
生息地 | 北アメリカ大陸、アフリカ大陸 |
全長 | 約25m |
重さ | 40~70トン |
とはいえ、バロサウルスとブラキオサウルスは違う部分も多いです。
それは、次の3つです。
・全長や重さ
・前足
・頭部
一つずつ説明していきます。
全長や重さ
バロサウルスとブラキオサウルスの全長と重さを比較してみると、
バロサウルスが
・全長:約23m
・重さ:20トン
であるのに対し、
ブラキオサウルスが
・全長:約25m
・重さ:40~70トン
と、ブラキオサウルスの方が大きくて重たい恐竜であることがわかります。
全長に関してはそこまで変わりはありませんが、重さに関しては、ブラキオサウルスの方が圧倒的に重かったのです。
前足
また、前足にも違いがあります。
バロサウルスは、前足が後ろ足よりも短かったのに対して、ブラキオサウルスは前足が後ろ足よりも長かったのです。
そもそも、“ブラキオ”と言うのは、「腕」という意味です。
前足は、人間で言えば腕にあたりますよね。
つまり、ブラキオサウルは前足が長かったからその名がついたのです。
ですので、前足が長いのはブラキオサウルスならではの特徴、と思ってください。
頭部
そして、バロサウルスとブラキオサウルスは頭部にも違いがあります。
バロサウルスに比べてブラキオサウルスは、頭部の上部にドーム状の盛り上がりがあり、鼻孔が上の方にあるのが特徴です。
画像で比べてみるとその違いが分かります。
バロサウルスの頭部
引用元:wikiwand
ブラキオサウルスの頭部
引用元:ブラキオサウルス、頭のてっぺんが鼻モッコリ、前肢が後肢よりも長い大型竜脚類
ぱっと見は似てるように見える、バロサウルスとブラキオサウルスですが、よく見るとこれだけ違いがあります。
まとめ
今回は、バロサウルスについて説明してきました。
まとめると、
・バロサウルスは「重いトカゲ」を意味し、全長が約23m、重さが20トンもある草食恐竜。
・バロサウルスは長い首が特徴。
・バロサウルスは、ブラキオサウルスと似てるが、全長や重さ、前足、頭部に違いがある。
です。
バロサウルスは化石がほとんど発見されていないので、今後より多くの化石が発掘されて、さらに研究が進むことに期待したいですね。