引用:コンカヴェナトルの事実
背中に独特なコブを持つことから、一部の恐竜マニアから人気のあるコンカヴェナトル。
https://twitter.com/keetaGG/status/1258385474659291136?s=20
とはいえ、まだ発見されたばかりであり、研究が進んでいないため、知らないことが多いのではないでしょうか。
そこで今回は、コンカヴェナトルの
・基本情報
・コブの秘密
・羽の有無
について、詳しくご紹介していきます。
目次
コンカヴェナトルはどんな恐竜?全長や重さ、意味、餌を徹底解説
まずは、基本情報をご紹介します。
名前 | コンカヴェナトル |
生息時代 | 1憶3000万年前(白亜紀前期) |
生息地 | スペイン |
全長 | 約6m |
体重 | 約2t |
餌 | 肉食 |
繁殖形態 | 卵生 |
そうなんです、コンカヴェナトルは今から約1億3000万年前にスペインに生息していました。
コンカヴェナトルはスペインのラス・オヤスという場所で、ほぼ完全な状態で骨格が発見された珍しい例の恐竜です。
では、ここからさらに
・全長や重さ
・名前の意味
・餌
について、詳しく解説していきます。
全長や重さ
コンカヴェナトルは全長約6m、体重2tほどでした。
実際、恐竜としてはそこまで大型ではなく、中型恐竜に属するサイズでした。
コンカヴェナトルは、人気恐竜の1種である肉食恐竜アロサウルスと同じ種類と言われています。
引用:wikipedia
アロサウルスの全長は8.5m、大きいものだと12mにもなると言われており、比べてみると約2.5mほど差があることがわかりますね。
さらにアロサウルスの体重は大きいものだと4tほどになったと言われています。
つまり、同じ種類のアロサウルと比べても、コンカヴェナトルは小型だったと言うことができます。
名前の意味
たしかにコンカヴェナトルって少し言いにくいですよね。
なぜこのような名前になったのでしょうか。
コンカヴェナトルの名前の意味は「クエンカ県のコブのある狩人」という意味です。
「クエンカ県」とは、発見地である、スペインにあるカスティーリャ=ラ・マンチャ州東部にある県のことです。
発見された場所に、コンカヴェナトルの体の特徴であるコブという意味をくっつけて、名前の由来になっています。
餌
表でも説明したとおり、コンカヴェナトルは肉食恐竜でした。
そしてコンカヴェナトルは、主に、ペレカニミムスなどの小型恐竜を捕食していたとされています。
引用:[恐竜図鑑]
コンカヴェナトルは薄く鋭い、殺傷力の高い歯持っており、その歯を武器に狩りを行っていました。
その武器のおかげで、コンカヴェナトルはその地域の中の食物連鎖でも、頂点に位置していたと考えられています。
コンカヴェナトルには2つのコブがあった!?
引用:恐竜は隣りにいる
コンカヴェナトルの最大の特徴である、背中にできた2つのコブ。
なぜこのようなコブができているのか、気になりますよね。
実は、このコブは、計13個ある胴椎(背骨)のなかの、第11胴椎、第12胴椎の2個の神経棘だけが異常に長くなったことにより、隆起してできたのものです。
この様に骨の一部が極端に伸びたという例は、コンカヴェナトル以外の他の恐竜には見られないため、研究者の中でも注目が集まっています。
たしかに、どうして大きくなったのかその理由が気になりますよね。
しかし残念ながら、現在の研究ではコブができた理由は分かっていません。
ただ、次の3つの理由があったのではないかと言われています。
・異性へのアピールのためのディスプレイ用
・ラクダと同じくコブの中に栄養が貯められていた
・体温調整のために使用していた
これらのどれか、または全ての理由でこぶができた可能性が高いと言われています。
コンカヴェナトルには羽が生えていた!?
たしかに、コンカヴェナトルには、羽が生えていたと言われています。
コンカヴェナトル描きました
コンカヴェナトルに羽軸がある可能性が指摘されてるのは初耳でした#Concavenator pic.twitter.com/gTAjWxmR6y— takahiro (@takahir00376281) July 15, 2020
実は、発掘された化石から、羽の生えていた証の「羽軸」らしきものが確認されました。
引用:風切羽の構造
とはいえ、羽軸が確認されたのは、前足の下側にのみで、その部分だけ羽毛が生えていた可能性があると言われています。
ですので、空を飛べた可能性はほぼゼロと考えて良いでしょう。
残念ながら、これについても、正確な原因はわかっていません。
ただ、コンカヴェナトルのような二足歩行の恐竜にとって、前足は自由に動かせる箇所なため、ここに羽を生やすことで、異性へのアピールにつながっていたのではないかと言われています。
また他にも、抱卵の際に前足に長い羽毛を備えていると有利であるためという説もあります。
まとめ
ここまで、コンカヴェナトルについて解説していきました。
まとめると、
・体長は約6m、体重は2tほどの中型肉食恐竜
・名前の意味は、「クエンカ県のコブのある狩人」
・餌は小型恐竜を捕食していた
・背中には2つのコブがある
・前足の下側に羽が生えていた可能性が高い
となります。
まだまだ研究が進んでいるコンカヴェナトル。
今後の発見にも期待しましょう。