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その他の恐竜

ケツァルコアトルスの化石や大きさ、食べ物、意味等を解説

引用:恐竜ネット

赤ちゃん恐竜
ねえねえ、ケツァルコアトルスってどんな生物だったの?

 

『巨大モンスター』との呼び名もある、翼竜の中で最大級を誇るケツァルコアトルス。

とてつもなく大きな翼で空を支配し、陸では4足歩行。

 

モンスターとまで呼ばれている、

 

「ケツァルコアトルスって一体どんな生物なの?」

 

と、興味が沸きますよね。

 

化石が発見されてから約50年が経ちますが、まだまだ謎に包まれているケツァルコアトルス。今回は、そんなケツァルコアトルスについて、現在までに解明されている

 

・ケツァルコアトルスの化石や、その大きさ

・ケツァルコアトルスの食べ物

・ケツァルコアトルスの名前の意味

 

ついて解説していきます。

 

『巨大モンスター』ケツァルコアトルスの化石はあるの?

赤ちゃん恐竜
そもそも化石は見つかっているの?

 

昔の生物となると、まず気になるのは化石があるのかどうかですよね。

結論から言うと、ケツァルコアトルスの化石は発見されています。

 

1971年に、アメリカ・テキサス州にある、白亜紀末(約7500万年前から6600万年前)の地層から最初の化石が発見されました。化石記録としては最後の翼竜となります。

発見から4年後の1975年に新種の翼竜として記載されたんじゃ。
恐竜博士

 

引用:Extinct Creatures

ただし、翼竜は骨が薄いため、保存状態の良い化石はほとんどありません。

ケツァルコアトルスの化石も例外ではなく、完全系を保っての発見はありません。最初に発見された化石は左翼(上腕)の骨の一部でした。

 

この画像を見るだけでも、骨のモロさが分かりますね。

今後も完全体が発見される可能性はかなり低いと言われておるぞ。
恐竜博士

 

ケツァルコアトルスの実際の大きさは?

赤ちゃん恐竜
そっかぁ、ケツァルコアトルスの完全な化石って見つかってないんだね~。じゃあさ、大きさなんかも分かってないのかな?

 

完全体の化石が発見されていないとなれば、当然大きさなどは分かっていないと考えるのが普通ですよね。

しかし、ケツァルコアトルスの大きさに関しては、発表されています。

赤ちゃん恐竜
えっ、どうやって分かったの?

 

ケツァルコアトルスの大きさや形は、その後発見された近縁種や同属の小型個体(翼開長5.5m)から推算したとされています。

赤ちゃん恐竜
なるほど~そうやって推測できるんだね!

 

ではここから、今発表されているケツァルコアトルスの大きさを見ていきましょう。

 

ケツァルコアトルスの翼長は約10~12メートル。この大きさは小型の飛行機並みの大きさで、地上の乗り物だと大型バスほどの大きさになります。バスに翼が生えて空を飛んでいると思うと、強烈なインパクトがありますよね。

 

体長は6メートル。なんとオスのキリンと同じ高さとなります。キリンと言えば、私たち人間は大きく見上げないと表情を伺うことはできないくらいの高さなので、かなり大きかったということが分かります。

さらに、頭からクチバシまでは3メートルです。クチバシだけで軽自動車ほどの大きさだったんです。

赤ちゃん恐竜
うわ~本当に大きかったんだね!

 

言葉だけでは分かりにくいという方は、次の比較画像を見てもらうとわかりやすいです。

 

 

 

 

 

 

 

引用:TMチャンネル

赤ちゃん恐竜
うわ~すごく分かりやすいね!

 

こうして復元された実物サイズを見ると、『巨大モンスター』と呼ばれることに納得してしまいますね。

この巨大モンスターと呼ばれる、ケツァルコアトルスが大きな翼を羽ばたかせ、大空を滑空していた時代があったと考えると、ワクワクしてくるな。今後の新しい発見にも注目じゃ。
恐竜博士

 

ケツァルコアトルスは何を食べていた?

赤ちゃん恐竜
ケツァルコアトルスって、肉食?何を食べていたの?

 

これだけの大きさがあったとなると、何を食べていたのかも気になりますよね。結論として、ケツァルコアトルスは肉食です。

しかし、ケツァルコアトルスは胴体は短く、首は長くて思うように曲がらない、とてもアンバランスな体型をしていたため、瞬時に獲物を捕まえるということは難しく、獲物を自由自在に捕食できませんでした。

赤ちゃん恐竜
肉食なのに、瞬時に獲物を捕まえられないって大変だね・・・。

 

とはいえ、地上では4足歩行でバランスよく立つことは出来ました。また、キリンほどの全長の持ち主なだけに、広範囲に渡って地上を見渡せました。

ですので、比較的行動が遅い、恐竜の赤ちゃんなどを食べていたんです。

引用:雑学ミステリー

赤ちゃん恐竜
え~~!気をつけないと、ボクも食べられちゃうね!!!

 

ちなみに、長いクチバシの中には歯はなく、獲物は全て丸呑みしていたと言われています。

赤ちゃんたちはかわいそうじゃが、生きていくためには仕方なかったんじゃ。まさに弱肉強食の世界じゃな。
恐竜博士

 

ケツァルコアトルスの名前の由来は?

赤ちゃん恐竜
ケツァルコアトルスについてだいたい分かってきたよ!ところでさ、なんでこんな名前になったの?すごく言いにくいよね・・・。

 

1975年に新種記載された際に、『ケツァルコアトルス・ノルトロピ』と命名されている、ケツァルコアトルス。たしかに、発音がとても難しいですよね。なぜこのような名前になったのでしょうか。

実は、この不思議で発音の難しい名前は、南米のアステカ神話の神、『ケツァルコアトル』が由来となっています。

ケツァルコアトルは、文化の神、農耕の神、風の神と崇められているぞ。
恐竜博士

引用:メキシコ - 歴史 - Weblio辞書

赤ちゃん恐竜
神様が由来なんだね!じゃあ“ノルトロピ”の方はどういう意味なの?

 

『ノルトロピ』は、アメリカにかつて存在した航空機メーカーの創業者、ジャック・ノースロップに敬意を称え付けられた献名です。

献名(けんめい)とは、生物に命名する際に、特定の人物の名前を織り込む、ということじゃ。
恐竜博士

 

ジャック・ノースロップの代表作には、あのステルス爆撃機で有名なB-2爆撃機などがあります。無尾翼機にとてもこだわりを持っていたジャック・ノースロップ。

引用:アメリカ空軍、B-2スピリット爆撃機をアンダーセン空軍基地に展開 | FlyTeam ニュース

 

どことなく、ケツァルコアトルスが大空を滑空している姿に似ていますね。

まさに、ケツァルコアトルスを引き継いだ爆撃機と言えるでしょう。

 

『ノルトロピ』という名前には、ロマンがたくさん詰まっているのじゃ。
恐竜博士

 

まとめ

今回は、ケツァルコアトルスルについての解説していきました。

まとめると、

 

・ケツァルコアトルスの骨は薄く、化石の発見は難しい

・全長はオスのキリンと同じ6メートル

・翼長はバスと同じくらいの約10~12メートル

・名前はアステカ神話のケツァルコアトルから由来している

 

巨大モンスターでありながら、多くの謎を残したまま絶滅していった、ケツァルコアトルス。

その謎の解明は現在も進められています。今後の新しい解明に期待しましょう。

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