引用:恐竜図鑑
プシッタコサウルスはあまりメジャーな恐竜ではないので聞きなれない人が大半ではないでしょうか。
多くの化石も見つかっており、研究者の中では注目度の高い恐竜にひとつです。
「プシッタコサウルスってどんな恐竜?」
「なにを食べていたの?」
など気になることってたくさんありますよね。
この記事では、プシッタコサウルスの次の点について解説していきます。
・どれくらいの大きさだったか
・どんな特徴があったか
・何を食べていたか
では、さっそくみていきましょう。
目次
プシッタコサウルスはどんな恐竜?
引用:恐竜マンblog
プシッタコサウルスは中世期白亜紀前期にモンゴル、中国、タイに生息していた恐竜です。
トリケラトプスなども含まれる角竜に分類されます。
オウムのように曲がったくちばしを持つ、このプシッタコサウルスは角を持つ恐竜の中ではもっとも小柄で、角竜の祖先と考えられています。
プシッタコサウルスはプロトケラトプスやトリケラトプスと同じ、草食恐竜の仲間です。
— ジュラシックパークザライドbot (@JurrasicParkUSJ) January 4, 2021
角竜の祖先なのかもしれないとなると、かなり原始的な恐竜であることがわかりますね^^
しかし、わたしたちが知っている角竜とプシッタコサウルスには異なる点が2点存在します。
・2足歩行の恐竜であったこと
・前足が4本指であったこと
角竜というと、4足歩行のイメージが強いと思いますが、プシッタコサウルスは2足歩行の恐竜であることが判明しています。
なぜ、トリケラトプスなどの角竜と異なるかは明確にはされていませんが、おそらく角竜の進化によって変化していったのだと考えられます。
"初期の角竜のプシッタコサウルスは二足歩行でしたが、トリケラトプスなどに巨大化していくなかで四足歩行の方が体重を支えやすかったと思われます。"
— 適切な距離感 (@from_no) December 29, 2020
一方で、他のすべての角竜の前足が5本指に対し指が4本しかないことから、直接の祖先ではないという考えもあります。
遠い親戚のような存在であったのかもしれませんが、真意は未だに謎のままです。
プシッタコサウルスの大きさは?
プシッタコサウルスは全長1メートルから2メートル、体重は20キロから70キロの小型恐竜です。
高さは成人男性の腰にも届かないほどだったので、かなり小さい恐竜であったことがわかりますね。
角竜というと大きなフリルなどもあり、とても大きく見えますがプシッタコサウルスにはフリルや角など目立つものがついていません。
引用:GIBEON
恐竜というよりも小動物のようなかわいらしさを持ち合わせていたようです^^
身体が小柄なことや角やフリルといった武器になるようなものもないので、敵を攻撃するような習性ではないと考えてよいでしょう。
プシッタコサウルスにはどんな特徴がある?
見た目でわかる特徴といえば、オウムのようなくちばしです。
プシッタコサウルスという名前も「オウムトカゲ」という意味があり、くちばしから由来しています。
どことなく、見た目も鳥類に似たものを感じる気がします^^
また、プシッタコサウルスには角やフリルはないですが、尾部分に羽毛のようなものがあったことがわかりました。
37.【プシッタコサウルス】[鳥盤目](白亜紀)
トリケラトプスをはじめとする角竜のご先祖様…の親戚の恐竜だ!
何気に羽毛を持っていた羽毛恐竜であることも確認されているぞ!— 恐竜たん (@dinosaur_tan) January 3, 2021
しかし、この羽毛のようなものについて、ケラチン素材のトゲだという声もあり、まだ解明されていません。
仮に、羽毛であったとしても全身を覆いつくすような広範囲ではなかったので体温調節などの可能性はほぼゼロに近しいと考えられます。
プシッタコサウルスの尾についているものは、あくまで装飾品と考えるほうがよさそうですね。
プシッタコサウルスは化石がかなり多く発見されているので、研究が注目されている恐竜です。
尾部分についているものがどちらか判明する日は遠くないのではないでしょうか。
プシッタコサウルスは単独で行動していた?
角竜は群れで行動することが多くて有名です。
しかし、プシッタコサウルスは単独で行動していたと考えられていました。
その背景には、プシッタコサウルスの化石は群れで発見されることがなく単体で発見されていることが関係しています。
しかし、その考えが覆される事実が2002年に発見されます。
中国で成体と34体以上の幼体の化石が巣と思われる構造で一緒に発見されました。
このことから、他の角竜と同様、子育てをしながら群れで行動をしていた可能性が挙がってきたんですね。
プシッタコサウルスは敵を攻撃するような角などもなかったので、集団で行動してお互いを守りあってきたのかもしれませんね^^
プシッタコサウルスは何を食べていた?
引用:恐竜のデジタル図鑑
プシッタコサウルスの食べ物のキーワードは「オウムのようなくちばし」です。
このくちばしはとても頑丈であったことが証明されており、種子などの硬いものを食べていたと推測されています。
また、プシッタコサウルスの胃の化石からは胃石が多数発見されました。
胃石とは食べた植物の消化を助けるために飲み込む石のことです
胃石をたくさん飲み込んでいたということは、歯などで噛み砕く習慣はなかったと考えられるでしょう。
明らかにはされていませんが、プシッタコサウルスには牙や歯があったという話は未だに謎のままです。
くちばしはあくまで口の中に運ぶまでのはさみのような役割であったと考えられますね。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回、プシッタコサウルスの次のことについて解説していきました。
・プシッタコサウルスは恐竜の中でもかなり小柄な体格
・角竜に含まれるが、角などはなくオウムのようなくちばしが最大の特徴
・くちばしで種子などを割り、丸呑みしていた
化石が多数発見されていますが、マイナーな恐竜ということもあり判明している情報は数少ないものです。
愛らしい小柄な恐竜ということで、少しでも多くの方に関心を持っていただけると幸いです^^