引用元:デルタドロメウス(Deltadromeus) | 恐竜図鑑
細長い体をしたデルタドロメウス。
迫力があってかっこいい恐竜のため、恐竜ファンから人気を得ています。
とはいえ、まだまだ研究段階の恐竜のため、分からないことが多いですよね。
そこで今回は、
・デルタドロメウスの大きさや名前の意味は?
・デルタドロメウスの特徴
・化石はある?
ということについて解説していきます。
目次
デルタドロメウスの大きさや名前の意味は?
まずは、デルタドロメウスについて説明していきます。
デルタドロメウスの基本的な情報は以下の通りです。
名称 | デルタドロメウス(三角州の疾走者の意味) |
時代 | 白亜紀後期(1億3000万年前~6500万年前) |
生息地 | アフリカ大陸 |
大きさ | 8~12m |
重さ | 1トンほど |
デルタドロメウスが生きていた時代は白亜紀後期(1億3000万年前~6500万年前)で、モロッコやナイジェリアなどのアフリカ大陸に生息していました。
大きさは、約8m~12mほどで、恐竜の中では中型~大型サイズだと言われています。
人の大きさと比べた画像を見ると、分かりやすいです。
引用元:デルタドロメウス(Deltadromeus) | 恐竜図鑑
一方で、デルタドロメウスの大きさは1トン程と、軽トラほどの重さでした。
後ほど詳しく説明しますが、大きさの割りに軽かったことから、デルタドロメウスは俊足の持ち主だったと言われています。
名前の意味
先ほどの表でも説明した通り、デルタドロメウスは日本語で、「三角州の疾走者」を意味しています。
実は三角州はそこまで関係ありません。
では、なぜそのような名前になったのかというと、デルタドロメウスの化石が昔水辺があった場所から多数発見されたためです。
化石が水辺から多く発見されたため、川縁にいた恐竜だろうと推測され、川辺にできる三角州(デルタ)が、名前に使われたのです。
ただ、川辺に生息していたというのはまだ推測の段階なので、今後の研究によっては、別の見解が出てくる可能性もあります。
食性
2017年までは肉食恐竜として思われており、アフリカ大陸では多くの肉食恐竜が共存していたと言われています。
1億年前のサハラ砂漠、史上最も危険な場所? 大型肉食恐竜が密集 https://t.co/E1g94UysMY @cnn_co_jpから
水中や水辺で狩りをするスピノサウルス、竜脚類など大型恐竜を襲うカルカロドントサウルス、鳥脚類など中小型恐竜を襲うデルタドロメウスと棲み分け、食い分けが起こってそう
— ハゼ(カワアナゴ)ハーくん (@hazenotabi) May 3, 2020
しかし、その後の研究により、デルタドロメウスは草食恐竜の可能性が高いと言われています。
そもそも、デルタドロメウスの化石はあまり発見されておらず、分類についてもはっきりしていません。
まだまだ研究段階のことが多いため、これらの事実は今後変わる可能性も十分にあるでしょう 。
デルタドロメウスの特徴は?
デルタドロメウスの基本情報についてある程度分かっていただいところで、次に特徴について説明していきます。
デルタドロメウスの主な特徴は次の2つです。
・後ろ足
・頭の突起
それぞれ解説していきます。
長い後ろ足
デルタドロメウスの大きな特徴といえば、長い後ろ足です。
#今日の古代生物
デルタドロメウス後期白亜紀初頭の北西アフリカに生息していた大型肉食恐竜。全長は8m程度で、大きさの割には細身で軽量、脚も長く、おそらく足が速かったと思われる。その軽快な体つきから、身軽で逃げ足の速い小型から中型の植物食恐竜を主な獲物としていたとも推測される。 pic.twitter.com/k0lmtMe5XM
— BB-Q (@BBQ01678658) July 25, 2019
その長い後ろ足により、デルタドロメウスは似たような体系の恐竜よりも速く走ることができました。
その速さは時速50㎞/hほどだと言われています。
頭の突起
デルタドロメウスのもう一つの特徴は頭の突起です。
こちらもまだ研究段階でありますが、
・日差しが直接目に入るのを防ぐ
・仲間に自分の居場所を伝える
などの役割があったと考えられています。
デルタドロメウスの化石はあるの?購入はできる?
もし買えるのであれば、化石を購入してみたいと思いますよね。
しかし、デルタドロメウスの本物の化石を購入できる可能性はかなり低いです。
しかし、本物ではなくレプリカであれば比較的に容易に入手することができます。
実際、フリマアプリなどでは、デルタドロメウスの歯のレプリカがよく販売されています。
引用元:mercari
価格も平均で2.500円~4.500円程なので比較的購入しやすくなっています。
気になる方は、ぜひ実際の販売ページをチェックしてみてください。
たしかに本物を購入できなくても、みる機会があったら嬉しいですよね。
ただ、残念ながらデルタドロメウスの化石が展示されている施設はありません。
ですが過去には兵庫県にある「人と自然の博物館」で、発見されている一部の化石からデルタドロメウスの全身標本を作るイベントが開催され、多くの来場者を呼びました。
兵庫県立人と自然の博物館、恐竜デルタドロメウスの全身復元骨格展示 https://t.co/YRLMRGQYHu 北アフリカ・モロッコで1996年に発見され、現在も研究が進む肉食恐竜、デルタドロメウスの全身の復元骨格標本が県立人と自然の博物館(三田市弥生が丘)で展示されている。…
— museumnews jp (@museumnews_jp) September 27, 2017
現在は開催期間が終了してしまいましたが、今後再び開催されるかもしれません。
気になる方は、定期的に公式サイトをチェックしてみてください。
まとめ
今回は、デルタドロメウスついて説明しました。
まとめると
・デルタドロメウスの大きさは約8~11mで、名前は「三角州の疾走者」という意味。
・デルタドロメウスの特徴は、長い後ろ足と頭の突起
・デルタドロメウスの歯の化石のレプリカは、フリマアプリなどで販売されている。
です。
まだまだ不明な事が多いデルタドロメウスですが、今後の研究が進むことに期待しましょう。