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その他の恐竜

メトリオリンクスの特徴|全長、重さ、餌、化石など解説

引用:メトリオリンクス - Wikipedia

メトリオリンクスをご存知でしょうか?

メトリオリンクスとはワニの仲間と言われています。

 

そんなメトリオリンクスですが、

メトリオリンクスの大きさは?

メトリオリンクスの重さは?

何を食べているの?

など疑問に思うことが多いかと思います。

 

そんな方に向けて、この記事では

・メトリオリンクス基本情報

・メトリオリンクスの餌は何か!?

・メトリオリンクスの化石について

に分けて詳しく説明していきます。

 

メトリオリンクスの基本情報

この章では、

・メトリオリンクスの主な特徴

・メトリオリンクスのその他の特徴

について説明していきます。

メトリオリンクスの主な特徴

引用:メトリオリンクス Metriorhynchus

全長 約3m
重さ 約300kg
分類 ワニ目 中鰐亜目 メトリオリンクス科 メトリオリンクス属

1億5700万年~1億5400万年前(ジュラ紀中期から後期)に生息していた絶滅してしまったワニの仲間です。

メトリオリンクスとは、「程よい寸法の鼻面」と意味しています。

イギリスやフランス、南米チリにも生息していたとされています。

 

胴体は長く、流線型。

先端に鼻孔をもつ口先も長く、尾椎骨は魚竜のように下方に折れていてそのうちの先端の数個は棘突起が伸びて尾びれを形成していました。

口先から尾びれの先端まで全長約3mほどといわれています。

 

重さは300kgといわれており、これはグランドピアノぐらいの重さとなります。

 

メトリオリンクスと現生のワニの仲間が枝分かれしたのは2億年前と推測されています。

メトリオリンクスのその他の特徴

メトリオリンクスはワニの仲間でも最も特殊化したもので、完全に水中生活に適応した数少ない種の一つです。

メトリオリンは、

・四肢はヒレ状で後肢のほうが大きい

・現生のワニにあるような皮骨板は失われている

・繁殖形態は卵生といわれている

身体の表面は水の抵抗を減らし素早く泳ぐのに適した体をしていたと考えられています。

 

メトリオリンクスの繁殖形態が「卵生といわれているのはなぜ」なのでしょうか?

メトリオリンクスはじめとする海生ワニの卵は見つかっていません。

しかしワニ類に胎生のものが見つかっていないことから、陸にあがり産卵していたといわれています。

 

また別の意見では、実際下方に折れている尾びれがあることを含め上陸は難しいのではないかともいわれています。

今の段階では、胎生の可能性も否定できないことからこの問題はこれから新たに発見される化石で解明されるといいと思います。

 

メトリオリンクスは一生の大半を水中生活していたとされていますが、水中で呼吸ができないといわれていることから海面近くで多くの時間を過ごしていたのではないかと考えられています。

 

メトリオリンクスの餌は何か!?

メトリオリンクスはンモナイトや大型魚類を食べていました。

でも、なぜアンモナイトや大型魚類を食べていたとされているのでしょうか?

 

メトリオリンクスの顎には鋭い円錐形の歯があります。

また長い筋肉を持っていたことから口を大きく開くことができていたのではないかと考えられています。

 

引用:リードシクティス・プロブレマティカス - Wikipedia

画像:リードシクティスとヒトを比べたもの

化石に残された胃の内容物の痕跡から、アンモナイトや大型魚類など様々な水生生物を捕食してとされています。

また化石に残る歯型から、史上最大の魚類といわれている最小の推定値でも14mあるリードシクティスまで襲撃していて、翼竜も食べていたと考えられています。

しかし自分の防御が弱く、より大きな捕食者である首長竜に狙われていた可能性があるといわれています。

 

メトリオリンクスの化石について

メトリオリンクスの化石は、イギリスフランスチリアルゼンチンのジュラ紀地層から発見されています。

2008年にはスイスでも発見されたと記載されていて、完全な形で採取されました。

11月24日発表されたところによると、ジュラ州クルテド ( Courtedoux ) 付近で、1億5000万年前に海に生息していたワニの化石が発見された。

発見された化石は、ワニの中でもメトリオリンクス属といわれるもの。発掘団は、化石を完全な形で採集するために化石のある部分の岩を切り出したが、その重さは3トンにもなったため、クレーン車を使って運ばれた。

引用:ジュラのワニ - SWI swissinfo.ch

メトリオリンクスは広範囲で生息していたこともあり、まだ化石ではわかってない特殊な能力があったのではないかといわれています。

化石は数少なくないですが、まだまだ分かっていないことも多いです。

今後、広範囲で生息できた特徴など新たに発見を待つことも楽しみだと思います。

 

化石のレプリカなどの販売はなく、メトリオリンクスの化石・標本の展示の情報は日本の博物館にはありませんでした。

画像はドイツのゼンケンベルク自然博物館にて撮影されたものになります。

引用:メトリオリンクス Metriorhynchus

引用:ヨーロッパの博物館めぐり15ゼンケンベルク自然博物館

名前 ドイツのゼンケンベルク自然博物館
営業時間 月曜日~金曜日 9:00~17:00(水曜日は 20:00まで)
土・日・祝日 9:00~18:00
チケット料金 大人(16~65歳)10.00ユーロ
学生(6~15歳)5.00ユーロ
66歳以上 7.50ユーロ
ファミリーチケット(大人2人+子供3人まで)25.00ユーロ
最寄り駅 「Bockenheimer Warte 駅」徒歩2分

 

まとめ

これまでメトリオリンクスついて説明してきました。

メトリオリンクスは

・全長3m・重さ300kg

・ワニの仲間

・アンモナイトや大型魚類を食べていた

・一生の大半を水中生活をしていた

メトリオリンクスのような海生ワニは現生のワニのように温暖な気候で湖や川などに生息していれば現代にまで生き残ることができたのではないかといわれています。

 

メトリオリンクスについての疑問はなくなりましたか?

この記事が少しでも役に立てていれば良いと思います。

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